就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、ガス溶接・アーク溶接と書いてある求人が多く、就職活動が有利になりそうな資格なので調べてみました。
このページには
- ガス溶接技能講習・アーク溶接等の業務に係る特別教育
- 資格取得に必要な講習時間
- 資格取得に必要な講習受講料
- 溶接の講習に必要な持参品
などが書いてあります。
溶接をするのに必要な資格
未経験で取得できる溶接をするのに必要な資格が2つあります。
- ガス溶接技能講習
- アーク溶接等の業務に係る特別教育
(以後、アーク溶接特別教育と省略してる場合有)
簡単な違いは熱を発生させるエネルギーと講習時間です。
ガス溶接は、酸素とアセチレン(可燃性ガス)を使って燃焼させた炎の熱を利用します。
アーク溶接は、母材と溶接棒の間に発生させたアーク放電(気体放電現象の一種)の熱を利用します。
受講資格は特にありません。
(教習機関によって18歳以上)
溶接の資格取得に必要な講習時間
ガス溶接技能講習
学科講習8時間、学科試験1時間、実技講習5時間の計14時間で2日です。
ガス溶接技能講習時間 | ||
講習区分 | 講習科目 | 講習時間 |
---|---|---|
学科 | ガス溶接等に使用する設備の構造 取り扱いの方法に関する知識 |
4時間 |
ガス溶接に使用する可燃性ガス 酸素に関する知識 |
3時間 | |
関係法令 | 1時間 | |
学科試験 | 1時間 | |
実技 | ガス溶接等に使用する設備の取り扱い | 5時間 |
ガス溶接技能講習 根拠法令
可燃性ガス及び酸素を用いて行なう金属の溶接、溶断又は加熱の業務
引用元: 労働安全衛生法施行令 第20条 第10号
アーク溶接特別教育講習
学科講習11時間、実技講習10時間の計21時間で3日です。
アーク溶接特別教育講習時間 | ||
講習区分 | 講習科目 | 講習時間 |
---|---|---|
学科 | アーク溶接等に関する基礎知識 | 1時間 |
アーク溶接装置に関する基礎知識 | 3時間 | |
アーク溶接等の作業方法に関する基礎知識 | 6時間 | |
関係法令 | 1時間 | |
実技 | アーク溶接装置の取り扱い・作業の方法 | 10時間 |
アーク溶接特別教育講習 根拠法令
アーク溶接機を用いて行う金属の溶接、溶断等の業務
引用元: 労働安全衛生規則第36条
溶接の資格取得に必要な講習受講料
講習受講料は教習機関で違います。
受講料を調べたのを書いておきますので目安にしてください。
ガス溶接資格取得に必要な講習受講料
※学科試験が含まれていない教習機関もあるので注意
ガス溶接技能講習 | |||
教習機関A | 教習機関B | 教習機関C | |
---|---|---|---|
13,580円 | 16,500円 | 22,000円 |
アーク溶接資格取得に必要な講習受講料
アーク溶接特別教育講習 | |||
教習機関A | 教習機関B | 教習機関C | |
---|---|---|---|
16,500円 | 18,700円 | 23,000円 |
溶接の講習に必要な持参品
溶接の講習を受講するときに必要な道具があります。
主な持参品
- 筆記用具
- 作業服上下(長袖)
- 作業帽子
- ヘルメット
- 作業靴(安全靴)
- 腕カバー
- 足カバー
- 前カバー
- 軍手
- 溶接用手袋
- 保護メガネ
- 遮光メガネ
- シールド面
- 防塵マスク
※教習機関によって違いがあるので契約前に確認してください。
(貸し出しや販売しているものあり)
最後に
短期間、低価格で取得できる資格だと思いました。
教習機関によって受講料の違いもありますが、
- 受講資格が18歳以上
- 講習に必要な持参品
- 受講人数が〇人に達しない場合中止
- 学科試験が含まれていない
など、受講料以外の違いにも注意が必要です。
契約する前に電話や窓口で確認をして複数の教習機関の違いを比較した方が良いと思いました。
溶接の基礎 通信教育講座
職業訓練法人JTEXさんの通信教育講座
現場に役立つ「溶接の基礎」です。
通信教育講座の学習方法の良いところは、知識や技能の違いを気にせず自分のペースで学習ができるところです。
教材構成
溶接の基本を図解でやさしく説明。溶接初心者から学べる入門講座
テキスト1冊
レポート回数:3回
受講期間は3ヶ月で難易度は初級レベルです。
カリキュラム
現場に役立つ「溶接の基礎」のカリキュラムです。
カリキュラムNo.1
- 1章 溶接・接合の一般知識
溶接の特徴
溶接接合法の分類
各種溶接、接合法の分類
溶接姿勢 - 2章 溶接施工
溶接施工管理
溶接欠損の防止と補修 - 3章 溶接電源・機器
アーク溶接の基礎
アーク溶接装置
溶接機器の取扱い
カリキュラムNo.2
- 4章 鉄鋼材料
鋼の種類
鋼溶接部の材質変化
鋼溶接性 - 5章 溶接材料
被覆アーク溶接材料
半自動アーク溶接材料 - 6章 溶接設計
溶接設計の基本
溶接残留応力と溶接変形
カリキュラムNo.3
- 7章 安全・衛生
溶接作業における災害の種類 - 8章 溶接部の検査
検査の概要
破壊試験
非破壊試験 - 9章 溶接用語集
基本的な溶接用語
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動画紹介
ガス溶接技能講習
新潟国際自動車大学校さんのYOUTUBEに投稿しているガス溶接技能講習の動画です。
アーク溶接の基礎
沖縄県教育委員会さんのYOUTUBEに投稿しているアーク溶接の基礎の動画です。