産業洗浄に関する知識と技能を証明することができる資格

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、産業洗浄技能士という資格があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

  • 産業洗浄技能検定作業の種類
  • 資格取得に必要な試験
  • 受験・応募資格・開催日程・合格基準
  • 費用・試験科目
  • 合格率

などが書いてあります。

産業洗浄に関する知識と技能を証明することができる資格

産業洗浄に関する知識と技能を証明することができる資格があります。

  • 産業洗浄技能士

です。
産業洗浄技能士は、都道府県職業能力開発協会で開催している産業洗浄技能検定に合格することで取得できます。

産業洗浄技能検定はその他の技能検定で単一等級です。
選択作業は

  • 高圧洗浄作業
  • 化学洗浄作業

です。

産業洗浄技能検定の合格者には

  • 労働安全コンサルタント試験の受験資格
  • 作業環境測定士試験の受験資格

などの特典があります。
技能検定合格者の特典 技能士に付与される資格はこちらです。

  • 高圧洗浄作業
    洗浄対象付着物・堆積物の判定、洗浄方法の決定、洗浄作業の準備、洗浄用機器の調整、各種洗浄方法により洗浄作業、ポンプ・内燃機関・圧力調整弁等の点検・調整・故障確認・簡単な修理などに関する技能・知識と、併せて、産業洗浄一般、対象施設・設備・装置・機器、付着物、関連基礎知識、図面、関係法規、安全衛生などの知識も含まれる。
  • 化学洗浄作業
    洗浄対象付着物・堆積物の判定、化学薬品の選定、洗浄方法の決定、洗浄系統図の作成、作業計画の作成、循環法・浸漬法・スプレー法等の各種洗浄方法による洗浄作業や洗浄の終了判定などに関する技能・知識と、併せて、産業洗浄一般、対象施設・設備・装置・機器、付着物、関連基礎知識、図面、関係法規、安全衛生などの知識も含まれる。

産業洗浄技能士の資格コードは7404です。

大分類G 定置機関・建設機械運転・電気・建設・土木工事・その他関連
中分類74 運搬・労務・その他
免許・資格コード 免許・資格内容
7404 産業洗浄技能士

資格取得に必要な試験

産業洗浄技能検定は、実技試験と学科試験があります。
実技試験または学科試験のいずれか一方に合格した場合、次回以降の受検で免除を受けることができます。
(単一等級なので有効期限はありません)
免除要件の詳細はこちらに書いてあります。

受験・応募資格・開催日程

産業洗浄技能検定イメージ

受験資格

産業洗浄技能検定には、職業訓練歴、学歴、実務経験による受験資格があります。
技能検定試験の各等級の受検資格一覧表はこちらです。

産業洗浄技能検定受験資格
受験対象者 必要となる実務経験年数
実務経験のみ 3年
専門高校卒業
専修学校(大学入学資格付与課程限)卒業
1年
短大・高専・高校専攻科卒業
専修学校(大学編入資格付与課程)卒業
なし
大学卒業
専修学校(大学院入学資格付与課程)卒業
なし
専修学校または
各種学校卒業
(厚生労働大臣が指定したものに限る)
800時間以上 1年
1,600時間以上 1年
3,200時間以上 なし
短期課程の普通職業訓練終了 700時間以上 1年
普通課程の普通職業訓練終了 2,800時間未満 1年
2,800時間以上 なし
専門課程又は特定専門課程の高度職業訓練修了 なし
応用課程又は特定応用課程の高度職業訓練修了 なし
長期課程又は短期養成課程の指導員訓練修了 なし
職業訓練指導員免許取得 なし
長期養成課程の指導員訓練修了 なし

開催日程

産業洗浄技能検定開催日程

技能検定試験は前期と後期に分かれて実施しています。
実施検定職種、日程はその年によって違います。

技能検定実施日程
前期 後期
実施公示 3月上旬 9月上旬
受験申請 4月上旬 10月上旬
実技試験問題の公表 6月上旬 11月下旬
実技試験 6月上旬から9月中旬 12月上旬から2月中旬
学科試験 7月中旬から9月上旬 1月中旬から2月上旬

※年度、都道府県で違いがあるので注意

費用・試験科目

資格取得に必要な費用

産業洗浄技能士の取得に必要な費用は

  • 実技試験手数料 18,200円
  • 学科試験手数料 3,100円

合格基準

合格基準は、100点を満点として、原則として実技試験は60点以上、学科試験は65点以上です。

高圧洗浄作業

実技試験

産業洗浄技能検定 高圧洗浄作業実技試験の採点項目と配点です。

産業洗浄技能検定 高圧洗浄作業実技試験は
製作等作業試験、計画立案等作業試験です。

産業洗浄技能検定 高圧洗浄作業
実技試験の採点項目と配点
実施形式 採点項目 配点
製作等作業試験 課題1 洗浄効果 70
作業動作
作業時間
課題2 作業動作
作業時間
課題3 洗浄効果
作業動作
作業態度
計画立案等作業試験 30
  • 製作等作業試験 課題1 標準時間 15分 打切り時間 20分
    下水道管洗浄車を使用して、定められた下水道管の洗浄を行います。
  • 製作等作業試験 課題2 標準時間 15分 打切り時間 20分
    高圧洗浄車を使用して、熱交換器の管内の洗浄を行います。
  • 製作等作業試験 課題3 打切り時間 5分
    高圧洗浄車を使用して、鋼板に塗られた塗料の剥離洗浄を行います。
  • 計画立案等作業試験 試験時間 40分
    高圧洗浄システムの選定、圧力損失の算出等について行います。
試験科目

産業洗浄技能検定 高圧洗浄作業の実技試験科目です。

  • 高圧洗浄作業
    高圧洗浄
    高圧洗浄に使用する機器の点検、調整及び修理

学科試験

産業洗浄技能検定 高圧洗浄作業の学科試験は

  • 試験方式 真偽法及び四肢択一法
  • 出題数 50問(真偽法25問 四肢択一法25問)
  • 試験時間 1時間40分

です。

試験科目

産業洗浄技能検定 高圧洗浄作業の試験科目です。

  • 産業洗浄一般
    産業洗浄法の種類及び特徴
  • 対象の施設、設備、装置及び機器
    産業洗浄の対象となる施設及び設備の種類及び特徴
    産業洗浄の対象となる装置及び機器の種類、構造及び特徴
  • 付着物
    付着物の種類及び性質
  • 関連基礎知識
    電気の基礎知識
    水理の基礎知識
  • 図面
    産業洗浄に使用する図面の読図
  • 関係法規
    消防法関係法令
    毒物及び劇物取締法関係法令
    水道法関係法令
    下水道法関係法令
    道路交通法関係法令
    大気汚染防止法関係法令
    騒音規制法関係法令
    廃棄物の処理及び清掃に関する法律関係法令
    環境基本法関係法令
    水質汚濁防止法関係法令及び
    建築物における衛生的環境の確保に関する法律関係法令のうち、産業洗浄に関する部分
  • 安全衛生
    安全衛生に関する詳細な知識
  • 高圧洗浄法
    高圧洗浄の原理
    高圧洗浄の方法
    高圧洗浄の対象となる装置及び機器の材質
    作業計画
    高圧洗浄に使用する装置及び機器の種類、構造、用途及び使用方法
    廃棄物の処理方法

化学洗浄作業

実技試験

産業洗浄技能検定 化学洗浄作業実技試験の採点項目と配点です。

産業洗浄技能検定 化学洗浄作業実技試験は
製作等作業試験、計画立案等作業試験です。

産業洗浄技能検定 化学洗浄作業
実技試験の採点項目と配点
採点項目 配点
製作等作業試験
課題1
試料塩酸の濃度の測定 60
製作等作業試験
課題2
試料液のpH値の測定
製作等作業試験
課題3
機器の配置
ポンプの起動操作及びバルブ操作
流量設定
蒸気注入時の各種点検・測定操作等
循環運転の点検
薬品注入及びサンプリング操作
ポンプの停止操作及びバルブ操作
後片付け
作業時間
作業態度
計画立案等作業試験 40
  • 製作等作業試験 課題1 標準時間 50分 打切り時間 1時間
    塩酸濃度の測定、pH値の測定、洗浄回路の配管、組立て、ポンプの運転、洗浄回路の分解等について行います。
  • 計画立案等作業試験 試験時間 2時間
    洗浄薬品所要量の算出、圧力損失線図の読み方、洗浄系統図の見方等について行います。
試験科目

産業洗浄技能検定 化学洗浄作業の実技試験科目です。

  • 化学洗浄作業
    化学洗浄

学科試験

産業洗浄技能検定 化学洗浄作業の学科試験は

  • 試験方式 真偽法及び四肢択一法
  • 出題数 50問(真偽法25問 四肢択一法25問)
  • 試験時間 1時間40分

です。

試験科目

産業洗浄技能検定 化学洗浄作業の試験科目です。

  • 産業洗浄一般
    産業洗浄法の種類及び特徴
  • 対象の施設、設備、装置及び機器
    産業洗浄の対象となる施設及び設備の種類及び特徴
    産業洗浄の対象となる装置及び機器の種類、構造及び特徴
  • 付着物
    付着物の種類及び性質
  • 関連基礎知識
    電気の基礎知識
    水理の基礎知識
  • 図面
    産業洗浄に使用する図面の読図
  • 関係法規
    消防法関係法令
    毒物及び劇物取締法関係法令
    水道法関係法令
    下水道法関係法令
    道路交通法関係法令
    大気汚染防止法関係法令
    騒音規制法関係法令
    廃棄物の処理及び清掃に関する法律関係法令
    環境基本法関係法令
    水質汚濁防止法関係法令及び
    建築物における衛生的環境の確保に関する法律関係法令のうち、産業洗浄に関する部分
  • 安全衛生
    安全衛生に関する詳細な知識
  • 化学洗浄法
    化学洗浄の原理
    化学洗浄の方法
    化学洗浄の対象となる装置及び機器の材質
    化学洗浄に使用する薬品の種類、性質及び用途
    作業計画
    化学洗浄に使用する装置及び機器の種類、構造、用途及び使用方法
    化学分析
    廃棄物の処理方法

合格率

産業洗浄技能検定合格率

産業洗浄技能検定の合格率です。
受検申請者数に対して免除者も含む合格率です。

高圧洗浄作業

産業洗浄技能検定 高圧洗浄作業の合格率です。

産業洗浄技能検定平成29年合格率
高圧洗浄作業
受検申請者数 合格者数 合格率
単一等級 609人 395人 64.86%
産業洗浄技能検定平成28年合格率
高圧洗浄作業
受検申請者数 合格者数 合格率
単一等級 655人 381人 58.16%

化学洗浄作業

産業洗浄技能検定 化学洗浄作業の合格率です。

産業洗浄技能検定平成29年合格率
化学洗浄作業
受検申請者数 合格者数 合格率
単一等級 37人 15人 40.54%

産業洗浄関連商品

産業洗浄関連商品です。

動画紹介

株式会社 アオヤマエコシステムさんのYOUTUBEに投稿している【産業用特殊洗浄】超高圧洗浄・薬品洗浄・ピグ洗浄なら滋賀県大津市のアオヤマエコシステムにお任せください!施工内容紹介動画の動画です。