自動ドア施工に関する知識と技能を証明することができる資格

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、自動ドア施工技能士という資格があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

  • 自動ドア施工技能検定 1級、2級の違い
  • 作業の種類
  • 資格取得に必要な試験
  • 受験・応募資格・開催日程・合格基準
  • 費用・試験科目
  • 合格率

などが書いてあります。

自動ドア施工に関する知識と技能を証明することができる資格

自動ドア施工に関する知識と技能を証明することができる資格があります。

  • 自動ドア施工技能士

です。
自動ドア施工技能士は、都道府県職業能力開発協会で開催している自動ドア施工技能検定に合格することで取得できます。

自動ドア施工技能検定は建設関係の技能検定で
1級、2級があります。
選択作業は

  • 自動ドア施工作業(1級・2級)

です。

自動ドア施工技能検定の合格者の特典が見当たりませんでした。
技能検定合格者の特典 技能士に付与される資格はこちらです。

  • 1級 自動ドア施工作業
    自動ドア取付け用材料の加工・組立て、自動ドアの組立て・取付け、回路図・組立図による自動ドアの電気機器又は電子機器の配線・接続、自動ドアの分解・調整、自動ドアの検査・故障の発見・修理、作業時間見積りなどの施工作業に関する技能・知識と、併せて、自動ドア一般、施工法、材料、保守点検、建築構造、機械要素、電気・力学の基礎、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれ
    回路図・接続図により自動ドアの電気機器・電子機器の配線・接続、作業時間見積りを含んだレベル。
  • 2級 自動ドア施工作業
    自動ドア取付け用材料の加工・組立て、自動ドアの組立て・取付け、回路図・組立図による自動ドアの電気機器又は電子機器の配線・接続、自動ドアの分解・調整、自動ドアの検査・故障の発見・修理、作業時間見積りなどの施工作業に関する技能・知識と、併せて、自動ドア一般、施工法、材料、保守点検、建築構造、機械要素、電気・力学の基礎、製図、関係法規、安全衛生などに関する知識も含まれて
    回路図・接続図により自動ドアの電気機器・電子機器の配線・接続、作業時間見積りが含まれていないレベル。

1級自動ドア施工技能士の資格コードは7124
2級自動ドア施工技能士の資格コードは7125です。

大分類G 定置機関・建設機械運転・電気・建設・土木工事・その他関連
中分類71 設備・内装工事
免許・資格コード 免許・資格内容
7124 1級自動ドア施工技能士
7125 2級自動ドア施工技能士

資格取得に必要な試験

自動ドア施工技能検定イメージ

自動ドア施工技能検定は、実技試験と学科試験があります。
実技試験または学科試験のいずれか一方に合格した場合、次回以降の受検で免除を受けることができます。

免除要件の詳細はこちらに書いてあります。

受験・応募資格・開催日程・合格基準

受験資格

自動ドア施工技能検定は、どの等級からでも受験をすることができますが、職業訓練歴、学歴、実務経験などで違いがあります。
技能検定試験の各等級の受検資格一覧表はこちらです。

自動ドア施工技能検定受験資格
受験対象者 必要となる実務経験年数
1級 2級
2級
合格後
実務経験のみ 2年 7年 2年
専門高校卒業
専修学校(大学入学資格付与課程限)卒業
6年 不要
短大・高専・高校専攻科卒業
専修学校(大学編入資格付与課程)卒業
5年
大学卒業
専修学校(大学院入学資格付与課程)卒業
4年
専修学校または
各種学校卒業
(厚生労働大臣が
指定したものに限る)
800時間以上 6年
1,600時間以上 5年
3,200時間以上 4年
短期課程の普通職業訓練終了 700時間以上 6年
普通課程の普通職業訓練終了 2,800時間未満 5年
2,800時間以上 4年
専門課程又は特定専門課程の高度職業訓練修了 1年 3年
応用課程又は特定応用課程の高度職業訓練修了 1年
長期課程又は短期養成課程の指導員訓練修了 1年
職業訓練指導員免許取得 1年
長期養成課程の指導員訓練修了 なし

開催日程

自動ドア施工技能検定開催日程

技能検定試験は前期と後期に分かれて実施しています。
実施検定職種、日程はその年によって違います。

技能検定実施日程
前期 後期
実施公示 3月上旬 9月上旬
受験申請 4月上旬 10月上旬
実技試験問題の公表 6月上旬 11月下旬
実技試験 6月上旬から9月中旬 12月上旬から2月中旬
学科試験 7月中旬から9月上旬 1月中旬から2月上旬

※年度、都道府県で違いがあるので注意

受験手数料

自動ドア施工技能検定受験手数料
等級 実技試験 学科試験
35歳以上 35歳未満 全年齢
1級 18,200円 18,200円 3,100円
2級 18,200円 9,200円 3,100円

合格基準

合格基準は、100点を満点として、実技試験は60点以上、学科試験は65点以上です。

1級 自動ドア施工作業

実技試験

1級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の実技試験の採点項目と配点です。

1級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の実技試験は
製作等作業試験です。

自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業
実技試験の採点項目と配点
製作等作業試験
採点項目 配点
課題1 製品 寸法精度 100
できばえ
測定機器の取扱い
作業態度
作業時間
課題2 製品 寸法精度
できばえ
作業態度
作業時間
  • 製作等作業試験 課題1 標準時間 1時間30分 打切り時間 1時間45分
    試験用架台に設置されている自動ドア装置を取り外し、指示図書に示された分解範囲に分解し、再度組立て、調整を行います。
  • 製作等作業試験 課題2 標準時間 2時間 打切り時間 2時間20分
    支給された材料を使用し、指示図書に従い、加工、部品の組立て・配線をして、電気回路を構成し、作動の確認を行います。
試験科目

1級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の実技試験科目です。

  • 自動ドア施工作業
    自動ドア取付け用材料の加工及び組立て
    自動ドアの組立て及び取付け
    自動ドアの配線及び接続
    自動ドアの分解及び調整
    自動ドアの検査、故障の発見及び修理
    作業時間の見積り

学科試験

1級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の学科試験は

  • 試験方式 真偽法及び四肢択一法
  • 出題数 50問(真偽法25問 四肢択一法25問)
  • 試験時間 1時間40分

です。

試験科目

1級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の学科試験科目です。

  • 自動ドア一般
    自動ドアの開閉方式による種類、動作及び用途
    自動ドアの駆動装置、制御装置及び検出装置の種類、構造及び機能
    自動ドア用建具の性能
  • 施工法
    自動ドア工事の施工計画
    自動ドア工事に使用する器工具の種類、用途及び使用方法
    自動ドア工事の施工設備の種類及び用途
    自動ドア工事の施工方法
    自動ドアの検査及び調整
    自動ドア工事の関連工事の種類及び工程
  • 材料
    自動ドア用材料の種類及び性質
    自動ドア取付け用材料の種類及び用途
  • 保守点検
    自動ドア及び自動ドア関連設備の保守点検の方法
  • 建築構造
    建築物の自動ドア取付け部分の構造及び仕様
  • 機械要素
    機械の主要構成要素の種類、形状及び用途
  • 関連基礎知識
    電気の基礎知識
    力学の基礎知識
  • 製図
    日本産業規格の製図通則に定める表示記号
    建築設計図書に関する基礎知識
  • 関係法規
    建築基準法関係法令
    建設業法関係法令
    消防法関係法令
    高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律関係法令及び
    製造物責任法関係法令のうち、自動ドアに関する部分
  • 安全衛生
    安全衛生に関する詳細な知識

2級 自動ドア施工作業

実技試験

2級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の実技試験の採点項目と配点です。

2級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の実技試験は
製作等作業試験です。

自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業
実技試験の採点項目と配点
製作等作業試験
採点項目 配点
課題1 製品 寸法精度 100
できばえ
測定機器の取扱い
作業態度
作業時間
課題2 製品 寸法精度
できばえ
作業態度
作業時間
  • 製作等作業試験 課題1 標準時間 1時間30分 打切り時間 1時間45分
    試験用架台に設置されている自動ドア装置を取り外し、指示図書に示された分解範囲に分解し、再度組立て、調整を行います。
  • 製作等作業試験 課題2 標準時間 2時間 打切り時間 2時間20分
    支給された材料を使用し、指示図書に従い、加工、部品の組立てを行います。
試験科目

2級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の実技試験科目です。

  • 自動ドア施工作業
    自動ドア取付け用材料の加工及び組立て
    自動ドアの組立て及び取付け
    自動ドアの分解及び調整
    自動ドアの検査、故障の発見及び修理

学科試験

2級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の学科試験は

  • 試験方式 真偽法及び四肢択一法
  • 出題数 50問(真偽法25問 四肢択一法25問)
  • 試験時間 1時間40分

です。

試験科目

2級自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の学科試験科目です。

  • 自動ドア一般
    自動ドアの開閉方式による種類、動作及び用途
    自動ドアの駆動装置、制御装置及び検出装置の種類、構造及び機能
    自動ドア用建具の性能
  • 施工法
    自動ドア工事の施工計画
    自動ドア工事に使用する器工具の種類、用途及び使用方法
    自動ドア工事の施工設備の種類及び用途
    自動ドア工事の施工方法
    自動ドアの検査及び調整
    自動ドア工事の関連工事の種類及び工程
  • 材料
    自動ドア用材料の種類及び性質
    自動ドア取付け用材料の種類及び用途
    自動ドア及び自動ドア関連設備の保守点検の方法
  • 建築構造
    建築物の自動ドア取付け部分の構造及び仕様
  • 機械要素
    機械の主要構成要素の種類、形状及び用途
  • 関連基礎知識
    電気の基礎知識
    力学の基礎知識
  • 製図
    日本産業規格の製図通則に定める表示記号
    建築設計図書に関する基礎知識
  • 関係法規
    建築基準法関係法令
    建設業法関係法令
    消防法関係法令
    高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律関係法令及び
    製造物責任法関係法令のうち、自動ドアに関する部分
  • 安全衛生
    安全衛生に関する詳細な知識

合格率

自動ドア施工技能検定合格率

自動ドア施工技能検定の合格率です。
受検申請者数に対して免除者も含む合格率です。

自動ドア施工作業

自動ドア施工技能検定 自動ドア施工作業の合格率です。

自動ドア施工技能検定平成29年合格率
自動ドア施工作業
受検申請者数 合格者数 合格率
1級 164人 111人 67.68%
2級 181人 144人 79.55%
自動ドア施工技能検定平成28年合格率
自動ドア施工作業
受検申請者数 合格者数 合格率
1級 145人 115人 79.31%
2級 145人 117人 80.68%