就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、砂利採取業務主任者と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。
このページには
- 資格取得に必要な試験
- 受験準備講習時間、費用
- 合格率
などが書いてあります。
砂利採取業を行うのに必要な資格
砂利採取業を行うのに必要な資格があります。
砂利採取業務主任者です。
砂利採取業を行おうとする者は、当該業を行おうとする都道府県知事の登録を受けなければならず、その際に、砂利の採取に伴う災害防止に必要な知識及び技能を有する砂利採取業務主任者をその事務所に置かなければならないことになっています。このため、砂利採取業務主任者を置かない場合は、その登録を拒否されます。
砂利採取業務主任者としての資格は、砂利採取業者の自主的災害防止能力を確保せしめるために、試験合格者等に付与され、砂利採取業務主任者は砂利の採取に伴う災害の防止に関する職務を行わなければならないことになっています。
引用元: 概要・目的
砂利採取業務主任者は、都道府県知事が行う砂利採取業務主任者試験に合格することで取得することができます。
砂利採取業務主任者の資格コードは6903です。
大分類G 定置機関・建設機械運転・電気・建設・土木工事・その他関連 中分類69 採鉱・採掘 |
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免許・資格コード | 免許・資格内容 |
---|---|
6903 | 砂利採取業務主任者 |
資格取得に必要な試験
受験・応募資格・開催日程
学歴、実務経験、年齢等の制限はありません。
年1回11月第2金曜日に実施しています。
試験科目・受験料
受験手数料は8,000円で
試験科目は
- 砂利の採取に関する法令問題
10問 - 砂利の採取に関する技術的な事項問題(基礎的な土木および河川工学に関する事項を含む。)
10問(必須問題7問と8問のうち3問の受験者選択問題)
です。
試験方式は択一式筆記試験で、試験時間は120分です。
合格基準点は各科目とも60点以上かつ総得点が130点以上です。
(配点は、1問につき10点で200点満点)
資格取得に必要な講習時間
砂利採取業務主任者試験の受験に向けた受験準備講習を開催している機関があります。
砂利採取業務主任者試験受験準備講習 | |||
講習時間 | 受験料 | テキスト代 | |
---|---|---|---|
講習機関A | 6.5時間 | 5000円 | 6,480円 |
講習機関B | 5.5時間 | 8,000円 | 講習料に含 |
講習機関C | 6時間 | 12,000円 | 不要 |
砂利採取業務主任者試験の合格率
砂利採取業務主任者試験の合格率です。
各都道府県で公表しているところもありますが、受験者数が少ないので都道府県別で見ると合格率の幅が広いです。
砂利採取業務主任者試験合格率 | |||
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2019年 (令和元年) |
804人 | 298人 | 37.065% |
2018年 (平成30年) |
820人 | 258人 | 31.463% |
2017年 (平成29年度) |
902人 | 307人 | 34.035% |
2016年 (平成28年) |
912人 | 378人 | 41.447% |
2015年 (平成27年) |
916人 | 316人 | 34.498% |
2014年 (平成26年) |
765人 | 233人 | 30.458% |
2013年 (平成25年) |
767人 | 292人 | 38.070% |
2012年 (平成24年) |
666人 | 252人 | 37.838% |
2011年 (平成23年) |
679人 | 376人 | 55.376% |
2010年 (平成22年度) |
819人 | 371人 | 45.299% |
2009年 (平成21年) |
847人 | 289人 | 34.120% |
最後に
短期間、低価格で取得できる資格だと思いますが、試験が1年に一回の試験なので資格の取得にはタイミングが必要だと思いました。
また、受験準備講習の講習時間が6時間程度と短い割には合格率が低いので、講習外の受験対策が必要になりそうです。
動画紹介
松井祐一郎さんのYOUTUBEに投稿している採取後の法面(斜面)と法面掘削方法の動画です。