産業用ロボットの教示等と検査等の業務に関わる特別教育の違い

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら産業用ロボット特別教育と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

  • 産業用ロボットの教示等の業務と産業用ロボットの検査等の業務の違い
  • 資格取得に必要な講習時間
  • 資格取得に必要な講習受講料

などが書いてあります。

産業用ロボットを扱う業務に必要な資格

産業用ロボットを扱う業務に必要な資格があります。

  • 産業用ロボットの教示等の業務に関わる特別教育
  • 産業用ロボットの検査等の業務に関わる特別教育

簡単な違いは業務内容と講習時間です。

  • 産業用ロボットの教示
    産業用ロボットのマニプレータの動作の順序、位置又は速度の設定、変更又は確認
  • 産業用ロボットの検査
    産業用ロボットの、修理、調整(教示等に該当するものを除く)、掃除若しくは給油又はこれらの結果の確認
産業用ロボット特別教育講習時間
学科 実技
教示 7時間 3時間
検査 9時間 4時間

法的根拠

産業用ロボットの教示等の業務に関わる特別教育

産業用ロボットの可動範囲内において当該産業用ロボツトについて行う教示等又は産業用ロボツトの可動範囲内において当該産業用ロボツトについて教示等を行う労働者と共同して当該産業用ロボツトの可動範囲外において行う当該教示等に係る機器の操作の業務

産業用ロボットの検査等の業務に関わる特別教育

産業用ロボツトの可動範囲内において行う当該産業用ロボットの検査等又は産業用ロボツトの可動範囲内において当該産業用ロボツトの検査等を行う労働者と共同して当該産業用ロボツトの可動範囲外において行う当該検査等に係る機器の操作の業務

資格取得に必要な講習時間

産業用ロボットの教示等の特別教育

産業用ロボットの教示等の特別教育の修了に必要な学科時間は7時間です。

  • 産業用ロボツトに関する知識(2時間)
    産業用ロボツトの種類、各部の機能及び取扱いの方法
  • 産業用ロボツトの教示等の作業に関する知識(4時間)
    教示等の作業の方法
    教示等の作業の危険性
    関連する機械等との連動の方法
  • 関係法令(1時間)
    法、令及び安衛則中の関係条項

産業用ロボットの教示等の特別教育の修了に必要な実技時間は3時間です。

  • 産業用ロボツトの操作の方法(1時間)
  • 産業用ロボツトの教示等の作業の方法(2時間)

の計10時間です。

産業用ロボットの検査等の特別教育

産業用ロボットの検査等の特別教育の修了に必要な学科時間は9時間です。

  • 産業用ロボツトに関する知識(4時間)
    産業用ロボツトの種類、制御方式、駆動方式、各部の構造及び機能並びに取扱いの方法
    制御部品の種類及び特性
  • 産業用ロボツトの検査等の作業に関する知識(4時間)
    検査等の作業の方法
    検査等の作業の危険性
    関連する機械等との連動の方法
  • 関係法令(1時間)
    法、令及び安衛則中の関係条項

産業用ロボットの検査等の特別教育の修了に必要な実技時間は4時間です。

  • 産業用ロボツトの操作の方法(1時間)
  • 産業用ロボツトの検査等の作業の方法(3時間)

の計13時間です。

資格取得に必要な講習受講料

講習コース、講習受講料は講習機関で違います。
教示学科のみコース、教示コース、教示+検査コースが多かったです。

教示学科のみコース

教示等学科のみ受講料
コース 日程 教習機関A 教習機関B 教習機関C
7時間 1日 9,680円 10,638円 11,550円

教示コース

教示コース受講料
コース 日程 教習機関A 教習機関B 教習機関C
13時間 2日 10,638円 29,000円 40,000円

教示+検査コース

教示+検査コース受講料
コース 日程 教習機関A 教習機関B 教習機関C
19時間 3日 35,000円 40,480円 45,792円

最後に

人気がある資格なのか開催している機関が多く、数か月先の定員がいっぱいになっている機関がありました。

受講コースの種類が多く、自分の希望するコースと間違えて受講しないように注意が必要です。

産業用ロボット関連商品

産業用ロボットの安全必携―特別教育用テキスト―が中央労働災害防止協会中央労働災害防止協会から1,980円で販売されています。

動画紹介

厚生労働省所管 ポリテクカレッジ浜松さんのYOUTUBEに投稿している産業用ロボット実習の動画です。