路面標示施工技能検定 溶融ペイントハンド 加熱ペイントマシン

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、路面標示施工技能士と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

• 路面標示施工技能検定作業の種類
• 資格取得に必要な試験
• 受験・応募資格・開催日程
• 費用・試験科目
• 合格率

などが書いてあります。

路面標示工事の施工を行うのに必要な資格

路面標示工事の施工を行うのに必要な資格を行うのに必要な資格があります。

• 路面標示施工技能士

です。
路面標示施工技能士は、都道府県職業能力開発協会で開催している路面標示施工技能検定に合格することで取得できます。

路面標示施工技能検定は建築関係の技能検定で単一等級です。
選択作業は溶融ペイントハンドマーカー工事作業と加熱ペイントマシンマーカー工事作業の2つです。

路面標示施工技能検定合格者には

• 塗装エ事における、一般建設業の営業所の専任技術者資格(建設業法 第7条 第2号)
• 塗装エ事における、施エ現場の主任技術者資格(建設業法 第26条 第1項)
• 経営事項審査における、塗装エ事業の技術力に評価(技術職員区分2級)
• 専任の者・主任技術者の資格

などの特典があります。
技能検定合格者の特典　技能士に付与される資格はこちらです。

• 溶融ペイントハンドマーカー工事作業
  しん出し、作図、路面の処理、塗料の溶融、プライマー塗布、溶融ペイントハンドマーカーによる路面標示、ガラスビーズの散布、塗膜の形状・寸法・色・膜厚の判定、ガラスビーズ散布の良否判定、積算などに関する技能・知識と、併せて、路面標示一般、路面標示作図方法、路面標示施工方法一般、関係法規、安全衛生などの知識も含まれる
• 加熱ペイントマシンマーカー工事作業
  しん出し、作図、路面の処理、塗料の加熱・加圧、加熱ペイントマシンマーカーによる路面標示、ガラスビーズの散布、塗膜の形状・寸法・色・膜厚の判定、ガラスビーズ散布の良否判定、積算などに関する技能・知識と、併せて、路面標示一般、路面標示作図方法、路面標示施工方法一般、関係法規、安全衛生などの知識も含まれる

路面標示施工技能士の資格コードは7307です。

大分類G　定置機関・建設機械運転・電気・建設・土木工事・その他関連 中分類73　土木・舗装・線路工事
免許・資格コード	免許・資格内容
7307	路面標示施工技能士

資格取得に必要な試験

路面標示施工技能検定は、実技試験と学科試験があります。
実技試験または学科試験のいずれか一方に合格した場合、次回以降の受検で免除を受けることができます。
(単一等級なので有効期限はありません)
免除要件の詳細はこちらに書いてあります。

受験・応募資格・開催日程

受験資格

路面標示施工技能検定には、職業訓練歴、学歴、実務経験による受験資格があります。
技能検定試験の各等級の受検資格一覧表はこちらです。

開催日程

技能検定試験は前期と後期に分かれて実施しています。
実施検定職種、日程はその年によって違います。

※年度、都道府県で違いがあるので注意

費用・試験科目

資格取得に必要な費用

路面標示施工技能士の取得に必要な費用は

• 実技試験手数料　18,200円
• 学科試験手数料　3,100円

合格基準

合格基準は、100点を満点として、原則として実技試験は60点以上、学科試験は65点以上です。

溶融ペイントハンドマーカー工事作業

実技試験

路面標示施工技能検定　溶融ペイントハンドマーカー工事作業実技試験の採点項目と配点です。

路面標示施工技能検定　溶融ペイントハンドマーカー工事作業実技試験は
製作等作業課題1、製作等作業課題2です。

• 製作等作業試験課題1　標準時間30分　打切り時間35分
  進行方向の路面標示に必要な作図作業を行います。
• 製作等作業試験課題2　標準時間35分　打切り時間40分
  テストピースの作製及び課題1で描いた作図への路面塗装作業を行います。

試験科目

路面標示施工技能検定　溶融ペイントハンドマーカー工事作業の実技試験科目です。

• 溶融ペイントハンドマーカー工事作業
  しん出し
  作図
  路面の処理
  塗料の溶融
  路面塗装
  塗膜の形状、寸法、色及び膜厚の判定
  積算

学科試験

路面標示施工技能検定　溶融ペイントハンドマーカー工事作業の学科試験は

• 試験方式　真偽法及び四肢択一法
• 出題数　50問(真偽法25問　四肢択一法25問)
• 試験時間　1時間40分

です。

試験科目

路面標示施工技能検定　溶融ペイントハンドマーカー工事作業の学科試験科目です。

• 路面標示一般
  路面標示の種類及び設置基準
• 路面標示作図法
  しん出しの方法
  路面標示の作図の方法
• 路面標示施工法一般
  路面標示施工法の種類及び特徴
  塗膜の乾燥
  塗料試験の種類及び方法
  塗膜における欠陥の原因並びにその防止方法及び修整方法
  路面標示の消去方法
• 関係法規
  道路法関係法令
  道路交通法関係法令
  道路運送車両法関係法令
  消防法関係法令及び高圧ガス保安法関係法令のうち、路面標示工事に関する部分
• 安全衛生
  安全衛生に関する詳細な知識
• 溶融ペイントハンドマーカー施工法
  溶融ペイントハンドマーカー工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
  溶融ペイントハンドマーカー工事の段取り
  溶融ペイントハンドマーカー工法
  路面標示工事の施工計画
  溶融ペイントハンドマーカーによる塗膜の補修方法
  溶融ペイントハンドマーカー工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途

加熱ペイントマシンマーカー工事作業

路面標示施工技能検定　加熱ペイントマシンマーカー工事作業実技試験の採点項目と配点です。

路面標示施工技能検定　加熱ペイントマシンマーカー工事作業実技試験は
製作等作業課題1～製作等作業課題4です。
※使用する加熱ペイントマシンマーカー車の運転をする自動車運転免許証の携帯が必要です。

• 製作等作業試験課題1　標準時間20分　打切り時間25分
  車線境界線の基準となる線の作図作業を行います。
• 製作等作業試験課題2　標準時間35分　打切り時間40分
  路面塗装に先だって実施するキャリブレーション作業を行います。
• 製作等作業試験課題3　試験時間6分
  加熱ペイントマシンマーカー車のドライバー作業を行います。
• 製作等作業試験課題4　標準時間20分　打切り時間　25分
  加熱ペイントマシンマーカー車のオペレーター作業を行います。

試験科目

路面標示施工技能検定　加熱ペイントマシンマーカー工事作業の実技試験科目です。

• 加熱ペイントマシンマーカー工事作業
  しん出し
  作図
  路面の処理
  塗料の加熱
  路面塗装
  塗膜の形状、寸法、色及び膜厚の判定
  積算

学科試験

路面標示施工技能検定　加熱ペイントマシンマーカー工事作業の学科試験は

• 試験方式　真偽法及び四肢択一法
• 出題数　50問(真偽法25問　四肢択一法25問)
• 試験時間　1時間40分

です。

試験科目

路面標示施工技能検定　加熱ペイントマシンマーカー工事作業の学科試験科目です。

• 路面標示一般
  路面標示の種類及び設置基準
• 路面標示作図法
  しん出しの方法
  路面標示の作図の方法
• 路面標示施工法一般
  路面標示施工法の種類及び特徴
  塗膜の乾燥
  塗料試験の種類及び方法
  塗膜における欠陥の原因並びにその防止方法及び修整方法
  路面標示の消去方法
• 関係法規
  道路法関係法令
  道路交通法関係法令
  道路運送車両法関係法令
  消防法関係法令及び高圧ガス保安法関係法令のうち、路面標示工事に関する部分
• 安全衛生
  安全衛生に関する詳細な知識
• 加熱ペイントマシンマーカー施工法
  加熱ペイントマシンマーカー工事に使用する器工具及び機械の種類、用途及び使用方法
  加熱ペイントマシンマーカー工事の段取り
  加熱ペイントマシンマーカー工法
  路面標示工事の施工計画
  加熱ペイントマシンマーカーによる塗膜の補修方法
  加熱ペイントマシンマーカー工事に使用する材料の種類、規格、性質及び用途

合格率

路面標示施工技能検定の合格率です。
受験者数のデータがなく、受験申請者数と合格者になっています。
受験申請者に対して受験者数は減る傾向にあるので合格率は上がると思うのですが、どちらかの受験しかしていない免除者なども含まれていることを考えると参考程度になってしまいます。

路面標示施工技能検定合格率
	受検申請者数	合格者数	合格率
平成30年	596人	290人	48.65%
平成29年	651人	385人	59.13%
平成28年	625人	335人	53.60%
平成27年	610人	335人	54.91%
平成26年	576人	324人	56.25%

最後に

単一等級なので受験資格の実務経験年数が厳しいです。
路面標示施工技能士向けの講習はあったのですが、受験準備講習、未経験者向けの講習が見当たりませんでした。
業界外の人には取得が難しい資格だと思いました。

路面標示関連商品

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動画紹介

一般社団法人全国道路標識・標示業協会さんのYOUTUBEに投稿している全国道路標識・標示業協会プロモーションビデオの動画です。