就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたらピアノ調律という資格があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。
このページには
- ピアノ調律技能検定 1級、2級、3級の違い
- 資格取得に必要な検定
- 資格取得に必要な検定料
などが簡単に書いてあります。
ピアノの調律、調整、整音をするのに必要な資格
ピアノの調律、調整、整音をするのに必要な資格があります。
- ピアノ調律技能士
です。
一般社団法人日本ピアノ調律師協会の実施するピアノ調律技能検定に合格することでピアノ調律技能士になることができます。
ピアノ調律技能検定は、その他の技能検定で
- 1級ピアノ調律技能検定
GP、UPの調律ができること。 - 2級ピアノ調律技能検定
UPの調律とGPの一部の調律ができること。 - 3級ピアノ調律技能検定
UPの基本的な調律ができること。
があります。
どの等級からでも受検をすることが可能です。
資格取得に必要な試験
1級
ピアノ調律技能検定1級の受験には学歴、実務経験などの受験資格があります。
学科試験の受験手数料は8,500円
実技試験の受験手数料は29,500円
7月上旬頃の日曜日の年1回実施しています。
筆記試験
筆記試験は真偽法(1点×25問)、五肢択一(3点×25問)で行われ、試験時間は60分です。
合否基準は加点法で、満点の70%以上です。
筆記試験科目
- 音楽一般
- ピアノ概論
- ピアノ調律
- ピアノ整調
- ピアノ整音
- ピアノ修理
- ハイブリッドピアノのメンテナンス
実技試験
実技試験は調律、整調、修理を行います。
合否基準は減点法で、満点の70%以上です。
試験科目、試験時間は
- ピアノ調律作業
グランドピアノ調律 80分
アップライトピアノ調律 80分 - ピアノ整調作業
グランドピアノ整調 20分
アップライトピアノ整調 10分 - ピアノ修理作業
グランドピアノ張弦(玉造りを含む) 10分
GPハンマーシャンクフレンジセンターピン交換 10分
GPダンパーワイヤー交換 10分
です。
受験資格
学科試験
- 7年以上の実務経験を有する者
- 専門高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校、養成機関を卒業又は普通職業訓練(ピアノ調律に関する科目等が含まれると協会が認めたもの)を修了後、5年以上の実務経験を有する者
- 大学(ピアノ調律に関する科目等が含まれると協会が認めたもの)卒業後、3年以上の実務経験を有する者
- 2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験を有する者
実技試験
- 1級の技能検定の学科試験に合格した者
免除要件
- 1級の技能検定において学科試験のみに合格した者
学科試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員であって、試験問題作成に係る職務に2年以上携わった者
学科試験及び実技試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員を5年以上務めた者
実技試験の全部が免除
2級
ピアノ調律技能検定2級の受験には学歴、実務経験などの受験資格があります。
学科試験の受験手数料は8,500円
実技試験の受験手数料は26,500円
7月上旬頃の日曜日の年1回実施しています。
筆記試験
筆記試験は真偽法(1点×25問)、四肢択一(3点×25問)で行われ、試験時間は60分です。
合否基準は加点法で、満点の70%以上です。
筆記試験科目
- 音楽一般
- ピアノ概論
- ピアノ調律
- ピアノ整調
- ピアノ修理
- ハイブリッドピアノのメンテナンス
実技試験
実技試験は調律、整調、修理を行います。
合否基準は減点法で、満点の70%以上です。
試験科目、試験時間は
- ピアノ調律作業
アップライトピアノ調律 90分 - ピアノ整調作業
グランドピアノアクションモデル整調 15分
アップライトピアノ整調 10分 - ピアノ修理作業
張弦(玉造りを含む) 10分
アップライトピアノセンターピン(木部合わせ)交換 10分
アップライトピアノスプリングとコード交換 10分
です。
受験資格
学科試験
- 2年以上の実務経験を有する者
- 専門高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校、養成機関を卒業又は普通職業訓練(ピアノ調律に関する科目等が含まれると協会が認めたもの)を修了後、1年以上の実務経験を有する者
- 大学(ピアノ調律に関する科目等が含まれると協会が認めたもの)を卒業した者
- 3級の技能検定に合格した者
実技試験
- 2級の技能検定の学科試験に合格した者
免除要件
- 1級又は2級の技能検定において学科試験のみに合格した者
学科試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員であって、試験問題作成に係る職務に2年以上携わった者
学科試験及び実技試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員を5年以上務めた者
学科試験及び実技試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員を2年以上務めた者
実技試験の全部が免除
3級
ピアノ調律技能検定3級の受験には学歴、実務経験などの受験資格があります。
学科試験の受験手数料は8,500円
実技試験の受験手数料は23,500円
11月上旬頃の日曜日の年1回実施しています。
筆記試験
筆記試験は真偽法(1点×25問)、三肢択一(3点×25問)で行われ、試験時間は60分です。
合否基準は加点法で、満点の70%以上です。
筆記試験科目
- 音楽一般
- ピアノ概論
- ピアノ調律
- ピアノ整調
- ピアノ修理
- ハイブリッドピアノのメンテナンス
実技試験
実技試験は調律、整調、修理を行います。
合否基準は減点法で、満点の70%以上です。
試験科目、試験時間は
- ピアノ調律作業
アップライトピアノ調律 100分 - ピアノ整調作業
アップライトピアノアクションモデル整調 15分 - ピアノ修理作業
張弦(玉造りを含む) 15分
アップライトピアノバットスプリングコード゙交換 10分
です。
受験資格
学科試験
- 1年以上の実務経験を有する者
- 大学、専門高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校、養成機関を卒業又は普通職業訓練(ピアノ調律に関する科目等が含まれると協会が認めたもの)を修了した者
- 大学、専門高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校、養成機関に在学する者又は普通職業訓練(ピアノ調律に関する科目等が含まれると協会が認めたもの)をうけている者
実技試験
- 3級の技能検定の学科試験に合格した者
免除要件
- 1級、2級又は3級の技能検定において学科試験のみに合格した者
学科試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員であって、試験問題作成に係る職務に2年以上携わった者
学科試験及び実技試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員を5年以上務めた者
学科試験及び実技試験の全部が免除 - ピアノ調律職種の指定試験機関技能検定委員を2年以上務めた者
学科試験及び実技試験の全部
受験準備講習
受験に向けた受験準備講習を開催している機関があります。
ピアノ調律技能検定準備講習 | |||
コース | 日程 | 受講料 | |
---|---|---|---|
講習機関A | 技能試験対策 | 1日間 (9:30~17:30) |
32,400円 |
合格率
ピアノ調律技能士(Wikipedia)に掲載されていた数値です。
合格率の幅が広いので、大凡と累計の数値にしました。
ピアノ調律技能検定合格率大凡 | ||||
学科 | 実技 | |||
---|---|---|---|---|
受験者数 | 合格率 | 受験者数 | 合格率 | |
1級 | 170人~300人 | 45%~75% | 150人~350人 | 15%~45% |
2級 | 70人~150人 | 65%~95% | 90人~150人 | 25%~40% |
3級 | 130人~150人 | 85%~95% | 120人~200人 | 35%~45% |
ピアノ調律技能検定合格率累計 | ||||
学科 | 実技 | |||
---|---|---|---|---|
1級 | 63.25% | 30.84% | ||
2級 | 79.46% | 36.14% | ||
3級 | 91.48% | 41.90% |
最後に
取得には学歴や実務経験などの影響が大きく、未経験者には取得の難しい資格だと思いました。
受験者数が少ないからか合格率の幅も広く、受験準備講習を開催している機関も求人件数も少なかったです。
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こちらのページに解約方法が書いてあります。
動画紹介
ピアノ調律・エムパレスさんのYOUTUBEに投稿しているピアノ調律師(調律の作業)の動画です。