パターンメーキング技術検定1級、2級、3級の違い

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、パターンメーキング技術検定という資格があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

  • 1級、2級、3級の違い
  • 資格の取得方法
  • 受験・応募資格
  • 費用・試験科目
  • 合格基準
  • 受験準備講習費用

などが簡単に書いてあります。

デザインを元に型紙・パターンの作成行うのに必要な資格

デザインを元に型紙・パターンの作成行うのに必要な資格があります。

  • パターンメーキング技術検定

です。

パターンメーキング技術検定は、一般財団法人 日本ファッション教育振興会の実施するパターンメーキング技術検定に合格することで取得できます。
パターンメーキング技術検定には、1級、2級、3級があります。

  • 1級
    パターンメーキング技術を専門教育機関で履修あるいはその他の方法で習得し、アパレル企業のパターンメーキング部門などで、量産を前提としたパターンメーキング実務経験を5殻年程度積んだ者が対象
  • 2級
    パターンメーカーを目指す学生やファッション業界における新人パターンメーカーに必要とされる、さらに高度なパターンメーキング技術と知識を問う内容。
    ファッション専門学校などで3年間、ファッション造形知識・技術、工業用パターンメーキングやグレーディングに関する専門的な教育を履修した程度の者が対象
  • 3級
    検定への入門段階として、パターンメーカーを目指す学生だけではなく、ファッション業界におけるクリエイターを目指す方であれば職種を問わず必要とされる内容です。
    ファッション専門学校などで1~2年間、ファッション造形知識・技術とパターンメーキングに関する教育を履修した程度の者が対象

パターンメーキング技術検定の資格コードは6120です。

大分類F製造関連技能 中分類61紡織・染色・縫製
免許・資格コード 免許・資格内容
6120 パターンメーキング技術検定

資格取得に必要な試験

パターンメーキング技術検定は、どの等級からでも受験をすることができます。

1級

パターンメーキング技術検定1級の受験には学歴、実務経験などの受験資格はありません。

受験手数料は18,000円
東京会場と大阪会場で違う日程で年1回実施しています。

筆記試験

パターンメーキング技術検定1級に筆記試験はありません。

実技試験

準備時間 9:00~9:30
試験時間 9:30~12:00 13:00~16:30

  • デザイン画
    課題のデザイン画は装着した全身を描いたもので、多少強調されたイラストになっている場合がある。
    デザイン画からデザインを読むこともパターンメーカーの重要な能力となるため、イメージはデザイン画を基に、仕上がり寸法は使用する工業用ボディに合わせる。
  • パターンメーキングに関する諸条件
    デザインコンセプト、使用する素材、組成、価格、指定されたパターン寸法に基づいてパターンを作成する。
    指定のデザイン画や素材特性に合わないパターン形状やシルエットは減点の対象となる。
  • 素材スワッチ
    課題に指定された素材は、名称や組成のデータだけではなく素材サンプルが試験会場に準備さ
    れているので、風合い・厚さ・ドレープ性などを見ることができる。ただし、課題の内容により
    不要な場合は提示しないこともある。
  • 提出物
    1.工業用パターン
    課題のデザインに対する適切なパターンに、縫い代付きの工業用パターンを作成する。表衿・見返し・ポケットなどのパターンを含む。
    2.シーチング
    シーチングは、ボタンなど通常裁ち切りで処理するパーツ以外は適切な縫い代を付けて、片見頃をピンで組み立て工業用ボディに着せ付ける。
    3.縫製仕様書
    縫製仕様書は課題のデザインやパターンメーキングとの整合性を考慮して作成する。適切な語句や数字を記入または選択する。

2級

パターンメーキング技術検定2級の受験には学歴、実務経験などの受験資格はありません。
受験手数料は13,500円
全国一斉で年1回実施しています。
筆記試験と実技試験は違う日程で行われます。

実技試験免除者の筆記試験料は6,500円
筆記試験除者の実技試験料は7,500円
※どちらか1科目を合格した場合、科目合格取得から1年以内に受験する場合、合格科目の受験が免除になります。

賞状形式の認定証書2,000円
合格証明書500円
※希望者のみ発行

筆記試験

試験時間
理論 9:30~10:30
製図 10:50~12:50

  • 理論マークシート方式100問
    アパレル企業におけるパターンメーキング、グレーディング、マーキングさらにアパレルCADや縫製仕様書などの書類関係、素材とパターン、サンプルチェックまでのパターンメーカーとして必要な知識に関する出題
  • 製図
    実技試験の補助的な内容として1/2の縮尺パターン、あるいは実寸パターンを使用
    ファーストパターンメーキング、工業用パターンメーキング、グレーディングなど出題

実技試験

試験時間 9:30~13:00

フラットパターンメーキングまたはドレーピングのいずれかの方法を選び、出題テーマに基づくパターンを作製
主にジャケットが出題

合格基準

筆記試験・実技試験ともに、60%の得点を目安に合格

3級

パターンメーキング技術検定2級の受験には学歴、実務経験などの受験資格はありません。
受験手数料は12,500円
全国一斉で年1回実施しています。
筆記試験は午前、実技試験午後、同じ日程で行われます。

実技試験免除者の筆記試験料は5,500円
筆記試験除者の実技試験料は7,500円
※どちらか1科目を合格した場合、科目合格取得から1年以内に受験する場合、合格科目の受験が免除になります。

賞状形式の認定証書2,000円
合格証明書500円
※希望者のみ発行

筆記試験

試験時間 10:00~11:00

  • 理論マークシート方式100問
    ファッション業界、特にアパレル企業に関する知識やパターンメーキングの用語、基本寸法などのファッション業界で活躍するための基礎的な知識に関する出題

実技試験

試験時間 12:30~16:00

フラットパターンメーキングまたはドレーピングのいずれかの方法を選び、出題テーマに基づくパターンを作製
主にブラウスが出題

合格基準

筆記試験・実技試験ともに、60%の得点を目安に合格

最後に

試験だけ見ると短期間、低価格で取得出来る資格ですが、専門知識と技術が必要で独学での取得は難しいみたいです。
専門学校などに通いながら取得するようになるみたいです。

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動画紹介

leopera1さんのYOUTUBEに投稿している2019年パターンメーキング技術検定3級①の動画です。