就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、火薬類取扱保安責任者と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

  • 火薬類取扱保安責任者と火薬類製造保安責任者の違い
  • 甲種・乙種・丙種の違い
  • 資格取得に取得に必要な試験
  • 試験科目免除要件
  • 受験準備講習時間
  • 受験準備講習受講料
  • 合格率

などが簡単に書いてあります。

火薬類の取扱・製造をするのに必要な資格

火薬類を取扱うのに必要な資格が2つ、

  • 甲種火薬類取扱保安責任者
  • 乙種火薬類取扱保安責任者

火薬類の製造するのに必要な資格が3つあります。

  • 甲種火薬類製造保安責任者
  • 乙種火薬類製造保安責任者
  • 丙種火薬類製造保安責任者

各資格の簡単な違いは、
火薬類取扱保安責任者は月、年の貯蔵量
火薬類製造保安責任者は1日に扱える火薬類の量と種類
です。

甲種火薬類取扱保安責任者の資格コードは1610
乙種火薬類取扱保安責任者の資格コードは1611です。

大分類A 技術関係
中分類16 その他の技術
免許・資格コード 免許・資格内容
1610 甲種火薬類取扱保安責任者
1611 乙種火薬類取扱保安責任者

甲種火薬類製造保安責任者の資格コードは1222
乙種火薬類製造保安責任者の資格コードは1223
丙種火薬類製造保安責任者の資格コードは1224です。

大分類A 技術関係
中分類12 鉱工業技術
免許・資格コード 免許・資格内容
1222 甲種火薬類製造保安責任者
1223 乙種火薬類製造保安責任者
1224 丙種火薬類製造保安責任者

火薬類取扱保安責任者

火薬類の貯蔵、消費に係る保安に関し、通商産業省令で定める職務(火薬庫の構造等又は貯蔵上の取扱いの基準適合状況、保安教育の実施状況等の監督)を行うため、火薬類による災害防止のため専門の知識・技術を有する取扱保安責任者の選任が必要である。 火薬類製造保安責任者は、火薬類の貯蔵量又は消費量によって選任する種別が決められ、下記の場合について選任することになっている。

火薬類取扱保安責任者
火薬庫の所有者又は占有者 消費者
甲種 年20t以上の爆薬 月1t以上の火薬又は爆薬
乙種 年20t未満の爆薬 月25kg以上1t未満の火薬又は爆薬
及び月1t以上未満の無添加可塑性爆薬

※火薬庫は煙火火薬庫、がん具煙火貯蔵庫及び導火線庫を除く

根拠法令

火薬庫の所有者若しくは占有者又は経済産業省令で定める数量以上の火薬類を消費する者は、経済産業省令で定めるところにより、次条の火薬類取扱保安責任者免状を有する者のうちから、火薬類取扱保安責任者及び火薬類取扱副保安責任者又は取扱保安責任者を選任し、第32条第1項又は第2項に規定する取扱保安責任者又は取扱副保安責任者の職務を行わせなければならない。

火薬類製造保安責任者

火薬類の製造に係る保安に関し、通商産業省令で定める職務(製造施設又は製造方法の基準適合状況、危害予防規程の遵守状況の監督等)を行うため、火薬類による災害防止のため専門の知識・技術を有する製造保安責任者の選任が必要である。 火薬類製造保安責任者は、火薬類の製造数量及び種類によって選任する種別が決められ、下記の場合について選任することになっている。

火薬類製造保安責任者
製造 変形及び修理
甲種 火薬及び爆薬:1日1t以上
硝安油剤爆薬:1日7t以上
起爆薬:1日50㎏以上
火薬、爆薬及び火工品:1日1t以上
乙種 火薬及び爆薬:1日1t未満
硝安油剤爆薬:1日7t未満
起爆薬:1日50㎏未満
火工品、信号えん管、信号火せん
及び煙火:1日300㎏以上
火薬爆薬及び火工品:1日1t未満
丙種 信号えん管、信号火せん及び煙火
1日300㎏未満
信号えん管、信号火せん及び煙火

※火工品は信号えん管、信号火せん及び煙火を除く

根拠法令

製造業者は、経済産業省令で定めるところにより、次条の火薬類製造保安責任者免状を有する者のうちから、製造保安責任者及び製造副保安責任者又は製造保安責任者を選任し、第32条第1項又は第2項に規定する製造保安責任者又は製造副保安責任者の職務を行わせなければならない。

資格取得に必要な試験【取扱】

火薬類取扱・火薬類製造保安責任者のイメージ画像

火薬類取扱保安責任者 甲種

マークシートによる4肢・6肢択一
試験時間は120分です。

  • 火薬類取締に関する法令(20問)
  • 一般火薬学(20問)

マークシートによる4肢・6肢択一
合格基準点は、各課目とも60点以上です。

免除要件

  • 甲種・乙種火薬類製造保安責任者免状を有する者
    火薬類取締に関する法令
    一般火薬学の2科目が免除
  • 大学の工業化学に関する学科において火薬学を専修して卒業した者
    一般火薬学の1科目が免除
  • 大学、高等専門学校、高校もしくは専修学校を卒業し、火薬学を修得した者
    一般火薬学の1科目が免除
  • 鉱山保安規則に定める火薬係員試験に合格した者
    一般火薬学の1科目が免除

火薬類取扱保安責任者 乙種

マークシートによる4肢・6肢択一
試験時間は120分です。

  • 火薬類取締に関する法令(20問)
  • 一般火薬学(20問)

合格基準点は、各課目とも60点以上です。

免除要件

  • 甲種・乙種火薬類製造保安責任者免状を有する者
    火薬類取締に関する法令
    一般火薬学の2科目が免除
  • 大学の工業化学に関する学科において火薬学を専修して卒業した者
    一般火薬学の1科目が免除
  • 大学、高等専門学校、高校もしくは専修学校を卒業し、火薬学を修得した者
    一般火薬学の1科目が免除
  • 鉱山保安規則に定める火薬係員試験に合格した者
    一般火薬学の1科目が免除

資格取得に必要な試験【製造】

火薬類取扱・火薬類製造保安責任者のイメージ画像2

火薬類製造保安責任者 甲種

一般教養科目はマークシートによる4肢択一で他科目は記述式
試験時間は1課目90分です。

  • 火薬類取締に関する法令(5問)
  • 火薬類製造工場保安管理技術(4問)
  • 火薬類製造方法(4問)
  • 火薬類性能試験方法(5問)
  • 火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要(7問中5問選択)
  • 一般教養科目(10問)

合格基準点は、一般教養科目は50点以上、その他の科目は60点以上です。

免除要件

  • 火薬学に関し工学博士の学位を有する者
    大学の工業化学に関する学科において火薬学を専修して卒業した者
    火薬類製造方法
    火薬類性能試験方法
    火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要
    一般教養科目の4科目が免除
  • 大学、高等専門学校、高校、専修学校(専門課程に限る)で工業化学に関する学科を専修して卒業した者
    大学、高等専門学校、高校、専修学校(専門課程に限る)を卒業し、機械工学及び電気工学を修得した者
    火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要
    一般教養科目の2科目が免除
  • 高等学校以上の学校を卒業した者
    一般教養科目の1科目が免除

火薬類製造保安責任者 乙種

一般教養科目はマークシートによる4肢択一で他科目は記述式
試験時間は1課目90分です。

  • 火薬類取締に関する法令(5問)
  • 火薬類製造工場保安管理技術(4問)
  • 火薬類製造方法(6問中4問選択)
  • 火薬類性能試験方法(5問)
  • 火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要(9問中5問選択)
  • 一般教養科目(10問)

合格基準点は、一般教養科目は50点以上、その他の科目は60点以上です。

免除要件

  • 火薬学に関し工学博士の学位を有する者
    大学の工業化学に関する学科において火薬学を専修して卒業した者
    火薬類製造方法
    火薬類性能試験方法
    火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要
    一般教養科目の4科目が免除
  • 大学、高等専門学校、高校、専修学校(専門課程に限る)で工業化学に関する学科を専修して卒業した者
    大学、高等専門学校、高校、専修学校(専門課程に限る)を卒業し、機械工学及び電気工学を修得した者
    火薬類製造工場に必要な機械工学及び電気工学大要
    一般教養科目の2科目が免除
  • 高等学校以上の学校を卒業した者
    一般教養科目の1科目が免除

火薬類製造保安責任者 丙種

マークシートによる4肢・6肢択一
試験時間は150分です。

  • 火薬類取締に関する法令(10問)
  • 信号焰管、信号火せんまたは煙火(原料用火薬および爆薬を含む)製造工場保安管理技術(10問)
  • 信号焰管、信号火せんまたは煙火(原料用火薬および爆薬を含む)製造方法(10問)
  • 火薬類性能試験方法(10問)
  • 一般教養科目(10問)

合格基準点は、一般教養科目は50点以上、その他の科目は60点以上です。

免除要件

  • 火薬学に関し工学博士の学位を有する者
    大学の工業化学に関する学科において火薬学を専修して卒業した者
    信号焰管、信号火せんまたは煙火(原料用火薬および爆薬を含む)製造工場保安管理技術
    信号焰管、信号火せんまたは煙火(原料用火薬および爆薬を含む)製造方法
    火薬類性能試験方法
    一般教養科目の4科目が免除
  • 高等学校以上の学校を卒業した者
    一般教養科目の1科目が免除

合格率

火薬類取扱・火薬類製造保安責任者合格率

火薬類取扱保安責任者試験

火薬類取扱保安責任者試験の合格率(全国平均)です。

火薬類取扱保安責任者試験合格率
年度 甲種合格率 乙種合格率
2019年(令和元年) 60.8% 54.3%
2018年(平成30年) 50.6% 55.3%
2017年(平成29年) 57.9% 52.8%
2016年(平成28年) 52.3% 56.4%

火薬類製造保安責任者試験

火薬類製造保安責任者試験合格率
年度 甲種
合格率
乙種
合格率
丙種
合格率
2019年(令和元年) 22.6% 18.8% 61.0%

資格取得に必要な試験料

火薬類取扱保安責任者試験

火薬類取扱保安責任者試験受験手数料
日程 受験手数料
甲種火薬類取扱 1日 18,000円
乙種火薬類取扱 1日 18,000円

火薬類製造保安責任者試験

火薬類製造保安責任者試験受験手数料
日程 受験手数料
甲種火薬類製造 2日 25,900円
乙種火薬類製造 2日 25,900円
丙種火薬類製造 1日 18,000円

資格取得に必要な講習時間

火薬類取扱保安責任者試験

火薬類取扱保安責任者試験の受験に向けた受験準備講習を開催している機関があります。

講習内容には概説、講義、過去問題の解説などの講習内容に違いがあります。

火薬類取扱保安責任者試験受験準備講習
日数 講習時間 受講料 テキスト代
講習機関A 3日 14時間 35,000円 17,200円
講習機関B 2日 12時間 13,300円 2,800円
講習機関C 1日 6.5時間 11,300円 4,100円
2日 13時間 19,500円 8,200円
3日 19.5時間 28,800円 12,300円
4日 26時間 38,100円 16,400円

火薬類製造保安責任者試験

火薬類製造保安責任者試験の受験に向けた受験準備講習を開催している機関は、ほとんどありませんでした

火薬類製造保安責任者試験受験準備講習
日数 講習時間 受講料 テキスト代
講習機関A 3日 14時間 35,000円 32,200円

最後に

火薬類取扱保安責任者

短期間、低価格で取得できる資格だと思いますが、試験が1年に一回で願書受付から試験日までに数か月あり、準備期間が長く、勉強のタイミングが必要だと思いました。

過去の問題も公開されていて、独学による取得が可能みたいですが、
直近の合格率(全国平均)50%~60%ほどに対して、火薬教育講習受講者(東京都)の試験結果は
甲種が85.7%(平成30年度)
乙種が72.7%(平成30年度)と公表されていました。

火薬類製造保安責任者

製造の丙種は製造の甲種、乙種と同じくらいの情報があったのですが、
製造の甲種、乙種情報はすごく少なかったです。
合格率もインターネット上では見つからず、開催機関に電話して確認しました。
2019年の合格率は甲種が22.6%乙種が18.8%となっていますが、20%を超えるのは珍しく、低いときだと14%で20%未満というのがほとんどと言っていました。

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解約を忘れると自動更新で月額980円が発生するので注意が必要です。
こちらのページに解約方法が書いてあります。

動画紹介

wakinoartfactryさんのYOUTUBEに投稿している花火の製造工程の動画です。