液化石油ガス設備士の資格取得に必要な第一・第二・第三講習

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら液化石油ガス(LPガス)設備士講習と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

  • 第一講習、第二講習、第三講習の違い
  • 資格取得に必要な講習時間
  • 資格取得に必要な講習受講料

などが書いてあります。

LPガスの家庭用・業務用消費者に係るLPガス設備の配管工事等の作業をするのに必要な資格

液化石油ガス設備士イメージ画像

液化石油ガス設備士の資格は、国家試験に受験、合格して取得する方法と、液化石油ガス設備士講習を受講、検定試験に合格して取得する方法があります。

このページでは液化石油ガス設備士講習を受講、検定試験に合格して取得する方法を書いていきます。

設備工事の作業

  1. 硬質管の寸法取り又はねじ切り
  2. 硬質管相互の接続(溶接接続を除く)若しくは硬質管の取り外し(切断を含む)
  3. 器具等と硬質管の接続(器具・気化装置、調整器、ガスメーター、自動ガスしゃ断器、バルブ、ガス栓)
  4. 埋設硬質管の腐しょく防止(電気防しょくを除く)
  5. 気密試験

です。

受講対象者

受講対象者が3種類に分かれています。

液化石油ガス設備士講習受講対象者
第一
講習
未経験者又は無資格者が対象
経済産業大臣が指定する養成施設において実施
第二
講習
LPガス設備工事の経験1年以上が対象
経験証明欄に採用時期や作業経験期間の記載が必要
経験証明欄に会社名、代表者名、代表者印が必要
第三
講習
建築配管技能士等の
関連資格保有者等が対象
受講資格証明欄に該当する資格とその免状番号を記入
免状のコピーを添付

第一講習の
経済産業大臣が指定する養成施設

  • LPガスの元売り・機器メーカー等系列の教育機関
  • 公共職業能力開発施設

45施設(経済産業省のページにて確認)ありました。

第三講習の
関連資格保有者詳細

  • 管工事施工管理技師
    建設業法による管工事施工管理の技術検定に合格した者
  • 配管科等修了者
    職業能力開発促進法による配管科、設備施工系配管科、または居住システム系建築設備科を修了した者
  • 職業訓練指導員免許
    職業能力開発促進法による職業訓練指導員免許保持者で、職種が配管科であること
  • 配管技能士
    職業能力開発促進法による技能検定で、その職種が配管であるものに合格した者

資格の取得に必要な講習時間

第一講習

経済産業省令に定める講習時間72時間以上
LPガスの元売り・機器メーカー等系列の教育機関では11日程度
公共職業能力開発施設では1ヶ月以上の課程に組み込んで実施しています。

第二・第三講習

液化石油ガス設備士講習修了に必要な講習時間は21時間(3日)です。
※第三講習は実習なし
※前年度の筆記試験合格者は、筆記試験が免除
(筆記試験合格通知書若しくは合格証明書が必要)

  • 配管理論等(16時間)
  • 法令(3時間)
  • 実習(2時間)

講習受講→筆記試験合格→技能試験の流れで、
講習の1部でも欠席すると筆記試験を受験できず、
筆記試験に合格すると技能試験の受験ができます。

液化石油ガス(LPガス)設備士講習時間詳細
配管理論等 液化石油ガスに関する基礎知識 1時間
液化石油ガス設備工事に
必要な機械・器具又は材料に関する知識
3時間
配管理論、配管設計及び燃焼理論 9時間
液化石油ガス設備工事の施工方法 2時間
供給設備及び消費設備の検査方法 1時間
法令 供給設備及び消費設備の保安に関する法令 3時間
実習 実習(実習に関する講義、ビデオ等) 2時間
液化石油ガス(LPガス)設備士講習時間詳細
日程 受講内容
1日目 法令 3時間
配管理論 4時間
2日目 配管理論 7時間
3日目 配管理論 5時間
配管実習 2時間

資格の取得に必要な講習料・試験料

第一講習

LPガスの元売り・機器メーカー等系列の教育機関で11日間124,000円でありましたが
現在は実施していませんでした。

第二・第三講習

液化石油ガス設備士講習 講習料・試験料
講習受講料
(筆記試験料含む)
12,300円~13,400円
技能試験 16,200円

※講習受講料のほかに法規集、講習テキスト、問題集が別途かかります。

最後に

未経験、無資格者が短期間で取得できる資格だと思ったのですが、第一講習(11日間)を実施している機関を見つけることができませんでした。(閉講している機関をいくつか確認)
実施していても工事店、販売店向けの講習みたいで、第一講習(11日間)での取得は厳しそうです。

第二講習、第三講習対象者の方は短期間、低価格で取得できる資格だと思います。
講習は年4回開講されますが、各都道府県で1回から4回と違いがありました。
前年度の筆記試験合格者は、筆記試験が免除(前年技能試験に不合格)の条件は、1回目の技能試験を含め計2回の受験(技能試験)ではないかと思われます。
(1部の都道府県で確認)

液化石油ガス設備士関連商品

液化石油ガス設備士テキスト、液化石油ガス設備士問題集がLPガス協会から2,290円 3.450円で販売されています。

動画紹介

あっきーさんTVさんのYOUTUBEに投稿している(改良版)未経験から合格! 液化ガス設備士 実技試験の動画です。