就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら液化石油ガス(LPガス)設備士講習と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。
このページには
- 第一講習、第二講習、第三講習の違い
- 資格取得に必要な講習時間
- 資格取得に必要な講習受講料
などが書いてあります。
LPガスの家庭用・業務用消費者に係るLPガス設備の配管工事等の作業をするのに必要な資格
液化石油ガス設備士の資格は、国家試験に受験、合格して取得する方法と、液化石油ガス設備士講習を受講、検定試験に合格して取得する方法があります。
このページでは液化石油ガス設備士講習を受講、検定試験に合格して取得する方法を書いていきます。
設備工事の作業は
- 硬質管の寸法取り又はねじ切り
- 硬質管相互の接続(溶接接続を除く)若しくは硬質管の取り外し(切断を含む)
- 器具等と硬質管の接続(器具・気化装置、調整器、ガスメーター、自動ガスしゃ断器、バルブ、ガス栓)
- 埋設硬質管の腐しょく防止(電気防しょくを除く)
- 気密試験
です。
受講対象者
受講対象者が3種類に分かれています。
液化石油ガス設備士講習受講対象者 | ||
第一 講習 |
未経験者又は無資格者が対象 | 経済産業大臣が指定する養成施設において実施 |
---|---|---|
第二 講習 |
LPガス設備工事の経験1年以上が対象 | |
経験証明欄に採用時期や作業経験期間の記載が必要 経験証明欄に会社名、代表者名、代表者印が必要 |
||
第三 講習 |
建築配管技能士等の 関連資格保有者等が対象 |
|
受講資格証明欄に該当する資格とその免状番号を記入 免状のコピーを添付 |
第一講習の
経済産業大臣が指定する養成施設
- LPガスの元売り・機器メーカー等系列の教育機関
- 公共職業能力開発施設
45施設(経済産業省のページにて確認)ありました。
第三講習の
関連資格保有者詳細
- 管工事施工管理技師
建設業法による管工事施工管理の技術検定に合格した者 - 配管科等修了者
職業能力開発促進法による配管科、設備施工系配管科、または居住システム系建築設備科を修了した者 - 職業訓練指導員免許
職業能力開発促進法による職業訓練指導員免許保持者で、職種が配管科であること - 配管技能士
職業能力開発促進法による技能検定で、その職種が配管であるものに合格した者
資格の取得に必要な講習時間
第一講習
経済産業省令に定める講習時間72時間以上で
LPガスの元売り・機器メーカー等系列の教育機関では11日程度
公共職業能力開発施設では1ヶ月以上の課程に組み込んで実施しています。
第二・第三講習
液化石油ガス設備士講習修了に必要な講習時間は21時間(3日)です。
※第三講習は実習なし
※前年度の筆記試験合格者は、筆記試験が免除
(筆記試験合格通知書若しくは合格証明書が必要)
- 配管理論等(16時間)
- 法令(3時間)
- 実習(2時間)
講習受講→筆記試験合格→技能試験の流れで、
講習の1部でも欠席すると筆記試験を受験できず、
筆記試験に合格すると技能試験の受験ができます。
液化石油ガス(LPガス)設備士講習時間詳細 | ||
配管理論等 | 液化石油ガスに関する基礎知識 | 1時間 |
---|---|---|
液化石油ガス設備工事に 必要な機械・器具又は材料に関する知識 |
3時間 | |
配管理論、配管設計及び燃焼理論 | 9時間 | |
液化石油ガス設備工事の施工方法 | 2時間 | |
供給設備及び消費設備の検査方法 | 1時間 | |
法令 | 供給設備及び消費設備の保安に関する法令 | 3時間 |
実習 | 実習(実習に関する講義、ビデオ等) | 2時間 |
液化石油ガス(LPガス)設備士講習時間詳細 | ||
日程 | 受講内容 | |
---|---|---|
1日目 | 法令 3時間 | |
配管理論 4時間 | ||
2日目 | 配管理論 7時間 | |
3日目 | 配管理論 5時間 | |
配管実習 2時間 |
資格の取得に必要な講習料・試験料
第一講習
LPガスの元売り・機器メーカー等系列の教育機関で11日間124,000円でありましたが
現在は実施していませんでした。
第二・第三講習
液化石油ガス設備士講習 講習料・試験料 | |
講習受講料 (筆記試験料含む) |
12,300円~13,400円 |
---|---|
技能試験 | 16,200円 |
※講習受講料のほかに法規集、講習テキスト、問題集が別途かかります。
最後に
未経験、無資格者が短期間で取得できる資格だと思ったのですが、第一講習(11日間)を実施している機関を見つけることができませんでした。(閉講している機関をいくつか確認)
実施していても工事店、販売店向けの講習みたいで、第一講習(11日間)での取得は厳しそうです。
第二講習、第三講習対象者の方は短期間、低価格で取得できる資格だと思います。
講習は年4回開講されますが、各都道府県で1回から4回と違いがありました。
前年度の筆記試験合格者は、筆記試験が免除(前年技能試験に不合格)の条件は、1回目の技能試験を含め計2回の受験(技能試験)ではないかと思われます。
(1部の都道府県で確認)
液化石油ガス設備士関連商品
液化石油ガス設備士テキスト、液化石油ガス設備士問題集がLPガス協会から2,290円 3.450円で販売されています。
動画紹介
あっきーさんTVさんのYOUTUBEに投稿している(改良版)未経験から合格! 液化ガス設備士 実技試験の動画です。