家畜人工授精師養成講習

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、家畜人工授精師と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なので調べてみました。

このページには

  • 受講選考基準
  • 資格の取得に必要な講習時間
  • 資格の取得に必要な講習受講料
  • 講習の免除条件

などが書いてあります。

家畜の人工授精を円滑に行うのに必要な資格

家畜の人工授精を円滑に行うのに必要な資格があります。
家畜人工授精師です。

家畜人工授精師になるには

  • 農林水産大臣が指定する大学
  • 各都道府県が家畜の種類別に行う家畜人工授精に関する講習会
  • 家畜人工授精及び家畜体内受精卵移植に関する講習会

の過程を終了し、その修業試験に合格した後に免許を申請することで、免許証が交付されます。

このページでは、家畜人工授精師養成講習について書いてあります。

家畜の種類

家畜人工授精師には

  • めん羊
  • やぎ

などの種類があります。

家畜人工授精師の資格コードは1001です。

大分類A 技術関係
中分類10 農林水産技術
免許・資格コード 免許・資格内容
1001 家畜人工授精師

受講選考基準

家畜人工授精師養成講習の受講には

  • 資格を取得した後に受精卵移植業務を十分行える状況にある
  • 資格を取得した後にに県内で家畜人工授精を業務として行う見込みがある
  • 資格を取得した後に主に自己の飼養する家畜に人工授精を行う見込みがある

などの選考基準があります。
※各都道府県により違いがあります。

講習受講料

講習受講料は2万円前後から3万円前後で、各都道府県で違います。

資格の取得に必要な講習

家畜人工授精師養成講習の修了に必要な講習時間は
学科一般科目20時間

  • 畜産概論(4時間)
  • 家畜の栄養(3時間)
  • 家畜の飼養管理(3時間)
  • 家畜の育種(7時間)
  • 関係法規(3時間)

学科専門科目46時間

  • 生殖器解剖(5時間)
  • 繁殖生理(13時間)
    (神経・内分泌及び雌繁殖生理)
  • 精子生理(7時間)
    (雄繁殖生理)
  • 種付け理論(4時間)
    (妊娠と分娩)
  • 人工授精(17時間)

実習74時間

  • 家畜の飼養管理(4時間)
  • 家畜の審査(7時間)
  • 生殖器解剖(4時間)
  • 発情鑑定(6時間)
  • 精液精子検査法(8時間)
  • 人工授精(45時間)

の合計140時間で、修業試験があります。

修業試験の合格基準は、100点満点で実習含む全科目平均60点以上
(50点未満の科目が2科目以上ある場合、又は40点以下の科目がある場合を除く)とする。

講習及び修業試験の一部免除

大学等で当該科目の一部を終了した者

大学等において家畜改良増殖法施行規則第23条第1項に掲げる科目のうち特定科目を既に修めた者は、その科目についての受講及び修業試験の免除を受けることができます。

  • 畜産概論
  • 家畜の栄養
  • 家畜の飼養管理
  • 家畜の育種
  • 生殖器解剖
  • 繁殖生理(神経・内分泌及び雌繁殖生理)
  • 精子生理(雄繁殖生理)
  • 種付けの理論(妊娠と分娩)
  • 家畜の審査
  • 発情鑑定

※要証明書

他畜種についての講習会修業試験に合格した者

他の種類の家畜について講習会の修業試験に合格している者は、家畜改良増殖法施行規則第23条第1項に掲げる一般科目の受講及び修業試験の免除を受けることができます。

  • 畜産概論
  • 家畜の栄養
  • 家畜の飼養管理
  • 家畜の育種
  • 関係法規

※要合格証書の写し

最後に

講習時間が多いわりには低価格で取得できる資格だと思いました。
各都道府県で違いが多く、資格取得に必要な情報が少なかったです。

自分の受講する都道府県で詳しく確認してから受講を検討した方が良さそうです。
受講資格に県の畜産関係機関の長が必要と認める者となっている都道府県もあるので、受講資格には特に注意が必要です。

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動画紹介

中日新聞・電子編集部さんのYOUTUBEに投稿している家畜人工授精師の愛知・新城高生が初めて手がけた子牛が誕生の動画です。