就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたらフルハーネス型特別教育と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。
このページには
- 資格取得に必要な講習時間
- 免除条件
- 資格取得に必要な講習受講料
などが簡単に書いてあります。
墜落制止用器具を用いた作業をするのに必要な資格
墜落制止用器具を用いた作業をするのに必要な資格があります。
- フルハーネス型墜落制止用器具を用いて行う作業に係る特別教育
(以後、フルハーネス型特別教育と省略してる場合有)
受講資格は18歳以上です。
高さが二メートル以上の箇所であつて作業床を設けることが困難なところにおいて、墜落制止用器具(令第十三条第三項第二十八号の墜落制止用器具をいう。第百三十条の五第一項において同じ。)のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業に係る業務(前号に掲げる業務を除く。)
引用元: 労働安全衛生規則 第36条 第41号
対象となる作業例は
- 建築鉄骨の組立て、解体または変更作業
- 柱上作業(電柱・通信柱等)
- ホイストに乗って行う天井クレーンのホイスト点検業務
- 送電線架線作業
- 足場を設置できない屋根上作業
- 急こう配の屋根上作業
- 滑りやすい素材の屋根上作業
などです。
資格取得に必要な講習時間
フルハーネス型特別教育の修了に必要な学科時間は4.5時間です。
- 作業に関する知識(1時間)
作業に用いる設備の種類、構造及び取扱い方法
作業に用いる設備の点検及び整備の方法
作業の方法 - フルハーネス型墜落防止用保護具に関する知識(2時間)
フルハーネス型墜落制止用器具のフルハーネス及びランヤードの種類及び構造
フルハーネス型墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法
フルハーネス型墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法及び選定方法
フルハーネス型墜落制止用器具の点検及び整備の方法
フルハーネス型墜落制止用器具の関連器具の使用方法 - 労働災害の防止に関する知識(1時間)
墜落による労働災害の防止のための措置
落下物による危険防止のための措置
感電防止のための措置
保護帽の使用方法及び保守点検の方法
事故発生時の措置
その他作業に伴う災害及びその防止方法 - 関係法令(0.5時間)
安衛法、安衛令及び安衛則中の関係条項
フルハーネス型特別教育の修了に必要な実技時間は1.5時間です。
- フルハーネス型墜落防止用保護具等の使用方法(1.5時間)
フルハーネス型墜落制止用器具のフルハーネスの装着の方法
フルハーネス型墜落制止用器具のランヤードの取付け設備等への取付け方法
墜落による労働災害防止のための措置
フルハーネス型墜落制止用器具の点検及び整備の方法
の計6時間ですが、所持している資格と実務経験で講習時間が異なります。
- 講習時間計0.5時間
足場の組立て等特別教育又はロープ高所作業に係特別教育の修了者で
フルハーネス型の安全帯を用いて行う作業に6月従事した経験を有する者 - 講習時間計1.5時間
フルハーネス型の安全帯を用いて行う作業に6月従事した経験を有する者 - 講習時間計4時間
足場の組立て等特別教育又はロープ高所作業に係特別教育の修了者で
胴ベルト型の安全帯を用いて行う作業に6月従事した経験を有する者 - 講習時間計5時間
足場の組立て等特別教育又はロープ高所作業に係特別教育の修了者
胴ベルト型の安全帯を用いて行う作業に6月従事した経験を有する者
資格取得に必要な講習受講料
講習受講料は講習機関で違います。
0.5時間の講習を開催している機関がみつかりませんでした。
フルハーネス型墜落制止用器具を用いて行う作業に係る特別教育受講料 | |||||
コース | 教習機関A | 教習機関B | 教習機関C | 教習機関D | |
---|---|---|---|---|---|
0.5時間 | –円 | –円 | –円 | –円 | |
1.5時間 | –円 | 5,100円 | 6,000円 | 4,500円 | |
4時間 | 9,000円 | –円 | –円 | 7,000円 | |
5時間 | 10,000円 | 9,000円 | 9,500円 | 8,000円 | |
6時間 | 12,500円 | 9,900円 | 10,500円 | 9,000円 |
最後に
短期間、低価格で取得できる資格でした。
webで資格の取得が出来る講座もありましたが、墜落や転落による死亡災害が多いみたいなので、講習先は慎重に検討したほうが良さそうです。
フルハーネス型関連商品
動画紹介
技術系資格専門のSAT株式会社さんのYOUTUBEに投稿しているフルハーネス特別教育実技サンプルの動画です。