自転車技士、自転車安全整備士の違い

就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら自転車技士、自転車安全整備士と書いてある求人が少しですがあったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。

このページには

  • 自転車技士と自転車安全整備士の違い
  • 受験・応募資格・開催日程
  • 免除要件・受験料・試験科目

などが書いてあります。

自転車の整備をするのに必要な資格

自転車の整備をするのに必要な資格があります。

  • 自転車安全整備士
  • 自転車技士

です。

簡単な違いは

  • 実施団体
  • 資格概要
  • 試験内容
  • などです。
    実施団体は違いますが、二つの資格を同時に受験できるのが特徴です。

    自転車技士と自転車安全整備士の違い
    自転車技士 自転車安全整備士
    実施団体 一般財団法人 日本車両検査協会 公益財団法人 日本交通管理技術協会
    資格概要 ・BAA・SGマーク・JISマーク表示自転車の組立、検査、整備を行うために必要な資格
    ・自転車の品質、性能の向上等を図り、消費者に安全な自転車を供給します。

    ・自転車の交通事故の防止と被害者の救済に寄与する自転車安全整備制度を推進する上で必要な資格
    ・普通自転車に点検整備済TSマーク(損害賠償・傷害保険付)を貼付するとともに自転車利用者に対して自転車の交通ルールや正しい乗り方について指導します。
    更新 5年 なし

    自転車安全整備士の資格コードは5812
    自転車技士(旧自転車組立整備士)の資格コードは5821です。

    大分類F 製造関連技能
    中分類58 輸送用機械組立・修理・検査
    免許・資格コード 免許・資格内容
    5812 自転車安全整備士
    5821 自転車技士
    (旧自転車組立整備士)

    資格の取得に必要な試験

    自転車技士、自転車安全整備士イメージ画像

    自転車技士

    一般財団法人 日本車両検査協会の実施している自転車組立検査及び整備技術審査に合格することで取得できます。

    受験・応募資格・開催日程

    受験資格
    • 18歳以上(試験開催月の末日以前に生まれた者)
    • 自転車の組立、検査及び整備に関して2年以上の実務経験

    免除要件・受験料・試験科目

    免除要件

    前年度の試験において、実技試験、学科試験、面接試験のいずれかの試験科目に合格している場合、その合格試験科目の受験及び受験手数料が免除されます。

    受験料

    自転車技士の受験料です。

    自転車組立、検査及び整備技術審査受験料
    実技試験 学科試験 受験手数料
    22,190円
    免除 14,198円
    免除 8,562円

    自転車技士と自転車安全整備士の同時受験料です。

    自転車組立、検査及び整備技術審査
    自転車安全整備技能検定
    両方受験料
    実技試験 学科試験
    自転車技士
    学科試験
    安全整備士
    面接試験 受験手数料
    30,302円
    免除 28,014円
    免除 24,558円
    免除 免除 22,290円
    免除 22,290円
    免除 免除 20,022円
    免除 免除 16,566円
    免除 免除 免除 14,298円
    免除 16,674円
    免除 免除 14,406円
    免除 免除 10,950円
    実技試験科目

    実技試験科目は、自転車技士と自転車安全整備士共通です。

    受験用自転車を受験者が持参し、七分組の状態から分解及び組立の実技について実施。

    • 分解
      制限時間25分間
    • 組立
      制限時間80分間

    採点方法は、審査内容別に減点方式で審査。

    学科試験科目
    • 自転車の構造、機能及び性能に関する知識
      自転車の種類、構造、各部分の名称、機能及び性能を十分理解していること
    • 自転車の組立及び検査に関する知識
      自転車の車種ごとに必要な部品により、完成車として組み立てるまでの作業手順並びに完成車としての機能及び性能の確認方法について十分理解していること
      組立及び検査に使用する工具又は検査器具の名称及び使用方法について十分理解していること
    • 自転車の整備に関する知識
      自転車整備作業について十分理解していること
      整備作業に必要な工具の名称及び使用方法について十分理解していること
    • 工業標準化法及び自転車・同部品の日本工業規格に関する知識
      工業標準化法に基づく日本工業規格表示認定制度(JISマーク制度)の内容を十分理解していること
      自転車及び自転車用部品の日本工業規格の内容を十分理解していること
    • 自転車の安全基準に関する知識
      (一財)製品安全協会が定めるSGマーク制度及び(一社)自転車協会が定めるBAAマーク制度について十分理解していること

    問題数は20問で試験時間は50分
    合格基準は100点満点で、70点以上
    両方受験する場合の試験時間は70分

    合格率

    自転車技士試験合格率

    自転車技士実技試験の合格率です。

    自転車技士試験実技合格率
    受験者数 合格者数 合格率
    2019年
    (令和元年)
    1,551人 910人 58.67%
    2018年
    (平成30年年)
    1,708人 1,011人 59.19%
    2017年
    (平成29年年)
    1,752人 1,048人 59.81%

    自転車技士学科試験の合格率です。

    自転車技士試験学科合格率
    受験者数 合格者数 合格率
    2019年
    (令和元年)
    1,516人 962人 63.45%
    2018年
    (平成30年年)
    1,752人 1,106人 63.12%
    2017年
    (平成29年年)
    1,643人 883人 53.74%

    自転車安全整備士

    公益財団法人日本交通管理技術協会の実施している自転車安全整備技能検定に合格することで取得できます。

    受験・応募資格・開催日程

    受験資格
    • 18歳以上(試験開催月の末日以前に生まれた者)
    • 自転車の点検及び整備並びに自転車の安全利用に関する指導に関し2年以上の実務経験

    です。
    一般財団法人日本車両検査協会の実施している自転車組立、検査及び整備技術審査と両方受験ができます。

    免除要件・受験料・試験科目

    免除要件

    前年度の試験において、実技試験、学科試験、面接試験のいずれかの試験科目に合格している場合、その合格試験科目の受験及び受験手数料が免除されます。

    受験料

    自転車安全整備士の受験料です。

    自転車安全整備技能検定受験料
    実技試験 学科試験 面接試験 受験手数料
    22,190円
    免除 19,922円
    免除 16,466円
    免除 免除 14,198円
    免除 8,562円
    免除 免除 6,294円
    免除 免除 2,808円

    自転車技士と自転車安全整備士の同時受験料です。

    自転車組立、検査及び整備技術審査
    自転車安全整備技能検定
    両方受験料
    実技試験 学科試験
    自転車技士
    学科試験
    安全整備士
    面接試験 受験手数料
    30,302円
    免除 28,014円
    免除 24,558円
    免除 免除 22,290円
    免除 22,290円
    免除 免除 20,022円
    免除 免除 16,566円
    免除 免除 免除 14,298円
    免除 16,674円
    免除 免除 14,406円
    免除 免除 10,950円
    実技試験科目

    実技試験科目は、自転車技士と自転車安全整備士共通です。

    受験用自転車を受験者が持参し、七分組の状態から分解及び組立の実技について実施。

    • 分解
      制限時間25分間
    • 組立
      制限時間80分間

    採点方法は、審査内容別に減点方式で審査。

    学科試験科目
    • 自転車の構造及び機能に関する知識
      自転車の種類、各部品の名称および機能等を理解していること
    • 自転車の点検及び整備に関する知識
      普通自転車の点検及び整備に使用する工具の名称及び使用方法について理解していること
      普通自転車の点検整備基準について、その内容を理解していること
    • 自転車の安全利用の指導に関する知識
      道路交通法令などに規定されている自転車の通行方法及び自転車利用者の注意しなければならない自転車の特性等について理解していること
      自転車利用者に対して指導をする場合の留意点、自転車安全整備制度(TSマーク)の内容等、自転車の安全利用の推進に必要な知識を有していること

    問題数は50問で試験時間は50分
    合格基準は100点満点で、70点以上
    両方受験する場合の試験時間は70分

    面接試験

    面接により、自転車の安全利用に関する正しい知識、自転車利用者に応じた指導などについて質問(5分程度)
    質問事項の理解度安全利用についての指導・助言力言葉使い・態度・その他について審査。

    それぞれの項目についてA(優秀)、B(良好)、C(不適格)の3段階で評価し、AとBが合格

    最後に

    1日で同業種の資格を二つ取得できるので良さそうですが、受験資格の2年以上の実務経験、受験用自転車を受験者が持参など受験自体が難しいです。

    受験には実務経歴の証明者氏名、住所、電話番号が必要になるので自分だけで取得できず、勤務先の協力も必要になります。

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    動画紹介

    電動自転車イーチャリティさんのYOUTUBEに投稿している2020年自転車技師・安全整備士試験に合格するのは?の動画です。