就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら初生雛鑑別師という資格があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。
このページには
- 資格取得に必要な講習
- 資格取得に必要な試験
- 資格取得に必要な費用
などが簡単に書いてあります。
ひよこの雄雌を見分けるのに必要な資格
ひよこの雄雌を見分けるのに必要な資格があります。
- 初生雛鑑別師(しょせいびなかんべつし)
です。
初生雛鑑別師の資格コードは1003です。
大分類A技術関係 中分類10農林水産技術 | |
免許・資格コード | 免許・資格内容 |
---|---|
1003 | 初生雛鑑別師 |
公益社団法人 畜産技術協会の実施する高等鑑別師考査の検定試験
に合格することで取得できます。
高等鑑別師考査の検定試験を受けるには、
- 学科考査、面接考査、書類審査の受講試験に合格
- 5か月間の鑑別師養成講習の初等科コースもしくは2か月間の特別研修科を修了
- 予備考査検定試験に合格
- 1年~2年鑑別研修生として、ふ化場で鑑別の研修
する必要があります。
講習修了時に予備考査検定試験があり、不合格だった場合は、ふ化場で鑑別の研修をしながら次回の検定試験で受験をします。
資格取得に必要な講習
鑑別師養成講習には受講資格と受講試験があります。
受講資格
- 満25歳以下
- 高等学校卒業者または、これと同等以上の資格のある者
- 身体強健で、視力1.0以上(矯正可)の者
受講試験科目
- 学科考査
一般教養、適性試験、作文 - 面接考査
- 書類審査
受講試験料は10,000円です。
資格取得に必要な試験
予備考査
予備考査検定試験は、高等鑑別師考査検定試験を受験するのに必要な試験で、
受験をするには、鑑別師養成講習の初等科、補修科、特別研修科を修了する必要があります。
年2回春と秋に実施しています。
予備考査検定試験料は66,000円です。
1回分は講習受講料に含まれるので、不合格だった場合に2回目から掛かる費用です。
予備考査検定試験の基準 | |
供試雛の種類 | 卵用種 |
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供試雛の羽数 | 300羽(各100羽×3) |
合格基準 |
|
高等鑑別師考査
高等鑑別師考査検定試験は資格を取得するのに必要な試験で、
受験をするには、予備考査検定試験に合格する必要があります。
年2回春と秋に実施しています。
高等鑑別師考査検定は75,000円です。
高等鑑別師考査検定試験の基準 | |
供試雛の種類 | 卵用種及び肉用種 |
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供試雛の羽数 | 400羽 (卵用種300羽、肉用種100羽) (各100羽×4) |
合格基準 |
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資格取得に必要な費用
初生雛鑑別師の資格取得に必要な費用です。
- 学科考査、面接考査、書類審査の受講試験料
10,000円 - 鑑別師養成講習受講料
1,030,000円 - 予備考査検定試験料
66,000円 - 高等鑑別師考査検定試験料
75,000円
です。
鑑別師養成講習受講料に予備考査検定試験料1回分が含まれています。
その他、養成所に通うための費用がかかります。
(養成所付近に家を借りるなど)
最後に
年齢制限25歳と受講資格の厳しい資格です。
講習修了後のふ化場で鑑別研修は、ホームページでは1年から2年となっていますが、鑑別師の方のブログなど見ると1年以下の人もいれば3年かかる人もいて、資格取得までの期間の幅が広く、研修先の賃金や労働条件などの当たりはずれがあるみたいです。
畜産技術協会 初生雛鑑別部の方は、研修先として働くことができるところは多くなく、午前中だけ手伝いを行うような形で研修をすることがあると言っていました。
講習費用よりも、資格取得までの生活に必要な費用の方が掛かるみたいです。
また、資格取得後も国内での仕事をするのは厳しく、海外で働くことが多いみたいです。
この職業に就くには、それなりの覚悟が必要だと思いました。
最初にこの資格を知って年齢制限の25歳になぜ?とも思いましたが
講習を半年受講し、資格取得まで最悪3年かかり、それから海外で仕事をして日本に戻ることを考えると、そういうことなのかなと思いました。(年齢制限の理由は分かりません)