就職活動中に産業別で免許・資格・経験を調べていたら、ビルクリーニング技能士と書いてある求人があったので、就職活動が有利になりそうな資格なのか調べてみました。
このページにはビルクリーニング技能士の取得に必要な
- 等級の違い
- 受験・応募資格
- 試験科目・受験料
- 免除条件
- 受験準備講習
- 試験実施日
などが書いてあります。
ビルクリーニング作業について必要な技能を証明することができる資格
ビルクリーニング作業について必要な技能を証明することができる資格があります。
ビルクリーニング技能士です。
ビルクリーニング技能士はビルクリーニング技能検定の学科試験と実技試験に合格することで取得することができます。
認定団体は厚生労働省で実施機関は公益社団法人全国ビルメンテナンス協会です。
ビルクリーニング技能検定の合格者には
- 職業訓練指導員試験の一部・全部受験免除
- 清掃作業監督者講習会の受講資格
などの特典があります。
ビルクリーニング技能士検定には1級・2級・3級と
外国人技能実習生を対象とした基礎級があります。
- 1級
上級技能者が通常有すべき技能及び知識 - 2級
中級技能者が通常有すべき技能及び知識 - 3級
初級技能者が通常有すべき技能及び知識 - 基礎級
基本的な業務を遂行するために必要な基本的な技術及び知識
ビルクリーニング技能士の資格コードは7403です。
大分類G定置機関・建設機械運転・電気・建設・土木工事・その他関連 中分類74 運搬・労務・その他 |
|
免許・資格コード | 免許・資格内容 |
---|---|
7403 | ビルクリーニング技能士 |
このページではビルクリーニング技能検定1級・2級・3級の事を書いていきます。
資格の取得に必要な試験
1級
受験・応募資格
次の受検資格のうち、いずれか一つを満たしていることが必要です。
- 2級の技能検定に合格した者で、合格後1年以上の実務経験を有する者
- 3級の技能検定に合格した者で、合格後3年以上の実務経験を有する者
- 5年以上の実務経験を有する者
- 建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
- ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、
4年以上の実務経験を有する者
※実務経験とは、パート・アルバイトを含めて、概ね1週24時間以上勤務するもの
試験科目・受験料
学科試験
学科試験の受験手数料は3,700円で
試験科目は
- 真偽法25問及び択一法25問(100点)
制限時間60分
合格基準は65%以上です。
実技試験
実技試験の受験手数料は20,000円で
試験課題は
- 弾性床表面洗浄作業(40点)
標準時間17分
打切時間19分 - 繊維系床部分洗浄作業(20点)
標準時間10分
打切時間12分 - 壁面洗浄作業(20点)
標準時間8分
打切時間10分 - 実技ペーパーテスト(20点)
制限時間60分
(ビルクリーニング作業における積算見積等などに関する問題)
合格基準は各課題の40%以上及び合計の60%以上です。
※標準時間を超えると減点で打切時間を超えると失格になります。
※学科試験または実技試験の一部合格者については、合格した日から3年間(最終年は年度末まで)が有効期間。
1級試験の免除
ビルクリーニング職種に係る指定試験機関技能検定委員を5年以上務めた者は、
1級の学科試験及び実技試験全部免除
1級学科試験免除
下記条件を満たした場合1級の学科試験が全部免除になります。
- 1級の学科試験に合格した者
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験において学科試験に合格した者
1級実技試験免除
下記条件を満たした場合1級の実技試験が全部免除になります。
- 1級の実技試験に合格した者
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験において実技試験に合格した者
- 1級のビルクリーニング職種に係る短期課程の普通職業訓練が的確に行われたと認められる修了時の試験に合格した者で、当該訓練を修了した者
2級
受験・応募資格
次の受検資格のうち、いずれか一つを満たしていることが必要です。
- 3級の技能検定に合格した者
- 2年以上の実務経験を有する者
- 建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
- ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、
1年以上の実務経験を有する者
※実務経験とは、パート・アルバイトを含めて、概ね1週24時間以上勤務するもの
試験科目・受験料
学科試験
学科試験の受験手数料は3,500円で
試験科目は
-
真偽法25問及び択一法25問(100点)
制限時間60分
合格基準は65%以上です。
実技試験
実技試験の受験手数料は18,000円で
試験課題は
- 弾性床ドライ清掃作業(30点)
標準時間12分
打切時間14分 - 繊維系床しみ取り作業(30点)
標準時間8分
打切時間10分 - トイレ定期清掃作業(20点)
標準時間10分
打切時間12分 - 実技ペーパーテスト(20点)
制限時間60分
(ビルクリーニング作業における積算見積等などに関する問題)
合格基準は各課題の40%以上及び合計の60%以上です。
※標準時間を超えると減点で打切時間を超えると失格になります。
※学科試験または実技試験の一部合格者については、合格した日から3年間(最終年は年度末まで)を有効期間とします。
2級試験の免除
2級学科試験免除
下記条件を満たした場合2級の学科試験が全部免除になります
- 1級、2級の学科試験に合格した者
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験において学科試験に合格した者
2級実技試験免除
下記条件を満たした場合2級の実技試験が全部免除になります
- 1級、2級の実技試験に合格した者
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験において実技試験に合格した者
- 1級、2級のビルクリーニング職種に係る短期課程の普通職業訓練が的確に行われたと認められる修了時の試験に合格した者で、当該訓練を修了した者
3級
受験・応募資格
ビルクリーニング業務に従事している者又は従事しようとする者
試験科目・受験料
学科試験
学科試験の受験手数料は3,000円で
試験科目は
- 真偽法25問(50点)
制限時間60分
合格基準は65%以上です。
実技試験
実技試験の受験手数料は15,000円で
試験課題は
- 弾性床清掃作業(40点)
標準時間12分
打切時間14分 - ガラス面洗浄作業(30点)
標準時間8分
打切時間10分 - トイレ日常清掃作業(30点)
標準時間8分
打切時間10分
合格基準は各課題の40%以上及び合計の60%以上です。
※標準時間を超えると減点で打切時間を超えると失格になります。
※学科試験または実技試験の一部合格者については、合格した日から3年間(最終年は年度末まで)を有効期間とします。
3級試験の免除
3級学科試験免除
下記条件を満たした場合3級の学科試験が全部免除になります
- 1級、2級、3級の学科試験に合格した者
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験において学科試験に合格した者
3級学科試験免除
下記条件を満たした場合3級の実技試験が全部免除になります
- 1級、2級、3級の実技試験に合格した者
- 平成27年度までの単一等級によるビルクリーニング技能検定試験において実技試験に合格した者
資格取得に必要な講習時間
ビルクリーニング技能検定の受験に向けた受験準備講習を開催している機関があります。
ビルクリーニング技能検定受講料教習機関A | |||
等級 | 学科講習料 | 実技講習料 | 講習期間 |
---|---|---|---|
3級 | 27,000円 | 58,000円 | 各一日 |
2級 | 28,590円 | 65,310円 | 各一日 |
1級 | 33,000円 | 84,000円 | 各二日 |
試験実施日
2019年の試験実施日は
ビルクリーニング技能検定2019年試験実施日 | ||
等級 | 学科試験 | 実技試験 |
---|---|---|
3級 | 11月24日 | 11月25日から翌年2月7日 |
2級 | 7月7日 | 6月24日から7月9日 |
1級 | 11月24日 | 11月25日から翌年2月7日 |
最後に
単一等級の資格から複数等級の資格になって、まだ3回の実績だからか情報量が少なく感じました。
合格率は各等級で50%前後のデータがあったのですが、旧単一等級の受験者が影響しているみたいな記事があり、合格者のブログなどで出ていた1級の数値は20%から30%前後でした。
1年に一回の試験で、受験準備講習料が高め、実務経験で左右するところが判断材料ですが、
清掃作業監督者講習という資格の受講資格の条件にビルクリーニング技能士1級があり、この業界のキャリアパスがしっかりしていると思いました。
ビルクリーニング関連商品
ビルクリーニング関連のテキストが
クリーンシステム科学研究所から販売されています。
動画紹介
大嶺健太郎さんのYOUTUBEに投稿しているビルクリーニング技能実技対策講習の動画です。